韓国政府「エネルギー危機で各国と緊急会談」連発。

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石油・LNGの需給逼迫ひっぱく韓国政府がドタバタと各国と緊急会談を行っている――という話です。

2026年03月23日、韓国産業通商資源部は以下のプレスリリースを出しています。

産業部長官、サウジ、UAE、カタール、EU、
フィリピンの資源担当長官らとリレー会談

グローバル原油・天然ガスの需給および資源供給網危機への共同対応策を協議 –
サウジ・UAEの代替航路による原油確保とカタール天然ガス導入の安定化支援を要請 –

金正官(キム·ジョングァン)産業通商部長官は、中東情勢に伴うグローバル資源供給網危機に共同対応するため、

「インド太平洋エネルギー安全保障長官会議0(3月14日(土)~15日(日)、日本・東京)」を契機に、合衆国、日本などとの二国間会談*に続き、

❶サウジ:03月9日(月)
❷UAE:03月11日(水)
❸カタール:03月20日(金)
❹EU:03月20日(金)
❺フィリピン:03月23日(月)

など主要国の長官らと連続して二国間会談(テレビ会議または電話)を行った。

インド太平洋エネルギー安全保障長官会議:
❶合衆国 ダグ・バーグム 国家エネルギー委員会委員長兼内務長官
❷日本 赤沢亮正 経済産業大臣
❸オーストラリア マデリン・キング 資源部長官
❹ニュージーランド サイモン・グレン・ワッツ エネルギー部長官
❺ベトナム グエン・ホアン・ルン 産業貿易部次官 など

金長官は、石油・ガスなどの資源安全保障は単一国家の問題を超え、世界的に緊密に連結されているとし、最近の中東情勢の長期化により、原油導入から石油製品輸出に至るまでのグローバル資源安全保障および需給危機を克服するための共同協力について意見を交換した。

<わが国の原油・LNG輸入および石油製品輸出の現況(2025年基準、貿易協会統計) >
◆原油輸入(百万バレル、%):
❶サウジ(345.4、32.6)、❷合衆国(174.9、17.0)、❸UAE(117.0、11.4)
❹クウェート(106.9、10.4)、❺イラク(87.4、8.5)、❻カタール(44.9、4.4)、❼ブラジル(30.9、3.0)

◆LNG輸入(百万トン、%):
❶オーストラリア(14.7、31.4)、❷マレーシア(7.5、16.1)、❸カタール(7.0、14.9)
❹合衆国(4.4、9.4)、❺ロシア(2.5、5.3)、❻インドネシア(2.1、4.4)、❼オマーン(1.9、4.1)

◆石油製品輸出(百万トン、%):
❶オーストラリア(10.1、16.5)、❷シンガポール(8.5、13.2)、❸合衆国(7.5、11.5)
❹日本(7.4、11.4)、❺フィリピン(5.3、8.2)、❻中国(3.8、5.8)、❼ニュージーランド(3.3、5.1)

金長官は、各国長官との面談の機会に、最近の中東情勢によって引き起こされたホルムズ海峡の緊張の高まりにより、世界のエネルギー市場に前例のない不確実性が拡大していると診断した。

特に、ホルムズ海峡を通過する原油とLNGの約80%以上がアジアに向かっており、韓国などアジア諸国の危機意識が高まっていると述べた。

また、韓国の原油輸入全体の約70%が中東産であり、このうち95%以上がホルムズ海峡を通過する状況において、グローバル石油製品の重要供給地である韓国の原油需給の不安定性が深刻化すれば、主要輸出対象国の供給網にも連鎖的な影響を及ぼさざるを得ない点を説明した。

まず金長官は、わが国の原油輸入第1位国であるサウジアラビアのアブドゥルアジズ・ビン・サルマン エネルギー長官(03月9日(月))と、第3位国であるUAEのアフメド・アル・ジャーベル 石油公社社長兼産業先端技術長官(03月11日(水))に対し、わが国企業がホルムズ海峡を迂回してサウジのヤンブー(Yanbu)港、UAEのフジャイラ(Fujairah)港などを通じて原油をより安定的に確保できるよう、関心と支援を要請した。

続いて金長官は、わが国の主要LNG輸入国であるカタールのサード・ビン・シェリダ・アル・カービ エネルギー担当国務長官(03月20日(金))に対し、これまでカタールが韓国にLNGを安定的に供給してきたおかげで国内ガス需給が安定的に維持されてきたことに謝意を表した。

特に、イランによるカタールのラス・ラファン(Ras Laffan)LNG生産施設の損傷による供給支障があったとしても、韓国向けのLNG長期導入契約が履行されるようカタール側に要請した。

一方、金長官は、ダン・ヨルゲンセンEUエネルギー委員(03月20日(金))に対し、国際エネルギー機関(IEA)が決定した総量4億3千万バレル規模の共同備蓄油放出が韓国をはじめとするアジア市場の安定に大きく寄与するものと評価し、今回の決定に重要な役割を果たしたヨルゲンセン委員に謝意を表した。

併せて、過去のグローバル原油需給危機時に韓国が計5回にわたり共同備蓄油放出に参加してきた点を想起し、今回の危機状況においても韓国政府と民間が協力して過去最大規模となる2,246万バレルの備蓄油を放出する計画であることを明らかにした。

最後に金長官は、シャロン・ガリン フィリピン・エネルギー長官(03月23日(月))に対し、最近韓国政府が国内石油製品市場の安定のために一時的な最高価格制度と輸出管理措置を並行して実施していることを説明した。

特に今回の輸出管理措置は全面的な統制ではなく、例年と同水準の範囲内で輸出が行われるよう誘導することで、最高価格制度の施行に伴う無秩序な海外流出を防ぐための措置である点を説明した。

金長官は、今回の各国長官とのリレー二国間会談を締めくくり、「大韓民国はグローバル産業・資源バリューチェーンの核心拠点国家として、国内需給および民生の安定はもとより、世界の供給網に及ぼす否定的影響も最小化できるよう、重要国との二国間および多国間協力を継続していく」と述べた。

⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「(참고자료)산업부 장관, 사우디, UAE, 카타르, EU, 필리핀 자원 담당 장관들과 릴레이 회담」

「インド太平洋エネルギー安全保障長官会議」で、合衆国・日本・オーストラリア・ニュージーランド、そしてサウジアラビア・UAE・カタール・EU・フィリピンとエネルギー供給について会談を持ちました。

注目したいのはカタールとの会談で、例の「不可抗力」問題で、「韓国向けのLNG長期導入契約が履行されるようカタール側に要請した」となっていることです。

【韓国の今そこにある危機】韓国のLNG供給の25~30%を担うカタール ⇒「イランの攻撃で契約を果たせなくなりました」
韓国のLNG需給がさらに逼迫する可能性がある――という話です。「イスラエル + アメリカ合衆国 vs イラン」戦争の勃発によって、ホルムズ海峡が事実上封鎖されております。韓国のLNG輸入量の25~30%はカタール産なのですが、先にご紹介した...

要求されても、イランの攻撃によってサイトが破壊されたのでどうしようもないのですが。

(吉田ハンチング@dcp)

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