ドルウォンのレートが「1ドル=1,500ウォン」を超えたママで韓国の外為当局は困った事態になっております。
韓国メディア『ソウル経済』が韓国の当局者が急きょ訪米して財務省の高官と会談するをいう記事を出しました。同記事から以下に一部を引用します。
(前略)
10日、外国為替当局によると、ムン・ジソン財政経済部国際次官補が12日にアメリカ合衆国ワシントンDCを訪問し、米財務省高官と会談する予定だ。両国財務当局間の常設協議チャンネルとは別に、外国為替政策を総括する高官が直接訪米するのは異例のことと受け止められている。
これに先立ち昨年11月、米韓両国は公表した関税交渉妥結ジョンイントファクトシートにおいて、外国為替市場安定に関する内容を明文化した。
当時、韓国は通貨スワップ締結のような安全網を盛り込むことはできなかったが、ウォン相場に無秩序な変動が発生した場合、対米投資の払い込み時期および規模の調整を要請できる根拠を確保した。
今後10年間にわたり年間200億ドル規模の資金が継続的に対米投資へ投入される場合、国内外国為替市場に負担として作用し得るという点について、両国が認識を共有したことによるものである。
(中略)
問題は、最近ドルウォン相場が1,500ウォンを突破するなど市場不安が拡大する中で、韓国側が投資時期調整カードを切ることができる環境が整った点である。
実際、ムン次官補を中心とする訪米交渉団は、最近の為替不安について合衆国側に説明し、これを協議過程におけるテコとして活用する見通しだ。
一部では、米側も外国為替市場の不安定化が対米投資執行の負担となり得ることを認識しているだけに、両国が通貨スワップに匹敵する水準の為替安定協調メッセージを発する可能性があるとの見方も提起されている。
(後略)
財政経済部のムン・ジソン財政経済部国際次官補が急遽渡米するとのことなので、韓国の外為当局は非常に困っているのでしょう。
経常収支が史上最高の黒字――と誇っているのですが、その黒字になった分の外貨はいったいどこにいったのででしょうか。面倒くさく長い話になりますので別記事にしますが、その答えは国際収支統計がフローであってストックではない――という点と関係しています。
またぞろ「通貨スワップ」を連呼するつもりのようです。合衆国からすれば「知らんがな」案件ですが、記事にあるような「通貨スワップに匹敵する水準の為替安定協調メッセージ」は出るでしょうか。
2026年06月12日にご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)





