今回ご紹介する件も韓国外為当局が困っているという一つの証左です。
2026年06月11日、『韓国銀行』が面白いプレスリリースを出しました。以下です。
件名:外貨預金超過支払準備金に対する利息支払いの延長
▣ 金融通貨委員会は、金融機関が韓国銀行に預けている外貨預金の超過支払準備金に対する利息支払い※を6か月延長することを決定した。
※外国為替需給の改善などの一環として、金融機関が当行に預けている外貨預金の超過支払準備金に対し、本年初から利息を支払っている。
▣ 超過支払準備金に適用する利率は、現行と同様に、アメリカ合衆国連邦準備制度(FRB)の政策金利目標レンジを準用する予定である。
何をやっているかというと、韓国の金融機関が持っているドルを、海外で運用させず、韓国銀行の口座に置かせようとしている――です。
仕組みはこうです。
銀行は外貨預金に対して、一定割合を韓国銀行に準備金として預ける義務があります。その「義務分」を超えて追加で預けた外貨、つまり外貨の超過準備に、韓国銀行が利息を払う。
普通、銀行から見ればドルは海外市場で運用した方がよいのです。なぜなら、合衆国の短期市場や外銀口座に置けば金利が付くからです。そこで『韓国銀行』は、
「海外に持っていかなくても、韓銀に置けばFRB金利並みの利息を払う」
と言っているわけです。
狙いは明確で、国内のドル流動性を囲い込むことです。そのために、民間金融機関が持つ外貨を、海外運用ではなく韓国内・『韓国銀行』勘定に留めるインセンティブを与えるわけです。
面白いのは、『韓国銀行』がドルの流動性に問題アリと見て、それを緩和するべく手を打っているという点です。外国にドルを持ち出すのを止めようとしているわけですから。
(吉田ハンチング@dcp)






