中国が率先し、韓国メディアも追随して「日本円が最弱通貨になった」と報道を出しています。
間違っています。そもそも通貨の強弱はどのスパンで見るか、期間をどう取るかによって異なります。
2026年06月15日、『韓国銀行』が「2026年05月以降の国際金融・外国為替市場動向」を公表しましたので、この中にある外為の状況を見てみましょう。
↑『韓国銀行』の資料に通貨別対ドルレートの表組。赤いアンダーラインが韓国ウォンで2026年06月11時点で「-3.0%」。
区分 通貨 2024年 2025年 2026年4月(A) 2026年5月 6月11日(B) B-A変動率(%) 先進国 米ドル(DXY)²⁾ 108.5 98.3 98.1 98.9 99.9 +1.8 日本円 157.3 156.7 156.6 159.3 159.9 -2.1 ユーロ 1.036 1.175 1.173 1.166 1.158 -1.3 英ポンド 1.252 1.348 1.361 1.346 1.342 -1.4 韓国ウォン 1,472.5 1,439.0 1,483.3 1,507.9 1,528.9 -3.0 新興国 JPM指数 42.8 46.6 47.3 47.7 47.4 +0.2 中国元³⁾ 7.299 6.988 6.828 6.768 6.778 +0.7 台湾ドル 32.79 31.42 31.66 31.36 31.62 +0.1 インドルピー 85.63 89.89 94.91 94.99 95.83 -1.0 インドネシアルピア 16,145 16,695 17,328 17,858 17,996 -3.7 ブラジルレアル 6.171 5.494 4.955 5.037 5.095 -2.8 メキシコペソ 20.83 18.01 17.47 17.36 17.25 +1.3 ロシアルーブル 113.73 79.13 75.01 71.00 72.02 +4.2 トルコリラ 35.37 42.96 45.18 45.90 46.15 -2.1 南アフリカランド 18.90 16.57 16.72 16.21 16.53 +1.1 ⇒参照・引用元:『韓国銀行』「2026년 5월 이후 국제금융·외환시장 동향」
韓国ウォンを先進国通貨に分類しているのもどうかと思われますが、2026年06月11日時点でウォンは「-3.0%」。日本は確かに安値進行していますが、「-2.1%」なので、この先進国な分類でによれば最弱の通過はウォンです。
JPM指数は「+0.2%」となっている点にご注目ください。
「JPM指数」というのは、『J.P.モルガン』(JPMorgan)が算出する新興国通貨指数を指します。正確にいうと「JPM Emerging Market Currency Index(JPM新興国通貨指数)」です。
具体的には、新興国の主要通貨をバスケット化し、対ドルでどの程度強いか・弱いかを示す指数です。韓国政府や『韓国銀行』の資料では、単に「JPM 지수(JPM指数)」と略して表記されます。
このJPM指数は対ドルでプラス、つまり通貨高方向に動いているのに(あくまでバスケット&わずかな増減幅ですが)、韓国のウォンは逆行して安値進行しているのです。
「日本の円は最弱」とか言っている場合ではありません。『韓国銀行』の取りまとめた資料なので確かです。
(吉田ハンチング@dcp)





