トルコ大統領、相変わらず無茶苦茶

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トルコリラの暴落を受けて、08月13日には日本円が上昇(これこそまさにとばっちり)、日本株まで急下落するという嫌な事態になりましたが、本日08月14日には円も安くなり、株式市場も急に戻しました。個人投資家からすると「なんだこりゃ」というところです。

相変わらず、トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は無茶苦茶です。「金利というものは貧しい者をより貧しく、豊かな者をより豊かにする搾取の道具であるため、最低限に抑えられるべきだ」(08月11日の演説)などと意味不明なことを言っており、インフレが進行し、通貨安で大変なことになっているのに「金利を上げる」ことに抵抗しています。

一方で、08月13日、トルコ中央銀行は「金融システムの強化し、投資家の信頼感を高めるため」として、

・トルコリラ建て債務についての支払い準備率の引き下げ
・ドル建て債務についての支払い準備率の引き下げ

を発表しました。これによって、最大100億トルコリラ、60億ドル、30億ドル相当の金が利用可能になる、とのことです。問題は、この程度の金額では恐らくいかんともしがたいという点です。実際、このような発表があっていったん通貨安は止まったかに見えましたが、その後はまた下落したのです。

しかし、08月14日になってから「1ドル=約6.48トルコリラ」まで上昇。そこから少し下落し「1ドル=約6.59トルコリラ」近辺となりました。トルコ中央銀行は「金融システム安定のためにはあらゆる手を尽くす」としていますが、金利を上げるのかについては不透明です。トルコリラの下落はこれで止まったわけではなさそうです。

(柏ケミカル@dcp)

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