韓国市場で外国人投資家「債券22.6兆買い越し」「株式8.7兆売り越し」

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2020年は、韓国からの資金流出が大きくなって注目されました。特に株式市場では外国人投資家売り越しが目立ち、セルコリア(韓国売り)と韓国メディアも取り上げました。

2021年に入り、05月になってから企画財政部の出したプレスリリースによれば、「韓国の相対的な強みが浮き彫りにされ、外国人投資資金の国内流入も活発」と書いてあります。

実際に外国人投資家がどのような動をしているか、その収支は同じ資料にあります。以下をご覧ください。

株式市場における純資金流入
2019年:1.6兆ウォン
2020年:-24.4兆ウォン
2021年(01-03月):-9.4兆ウォン
2021年04月:0.7兆ウォン

株式市場では、2020年は24.4兆ウォン、2021年も01-03月には9.4兆ウォン資金流出だったのが、04月になって0.7兆ウォン資金流入に転じました。

これをもって企画財政部では「外国人による売りが鈍化する流れ」としています。しかし、05月07日の時点で外国人投資家は1兆ウォン近くの売り越しで、資金流出です。ですから、外国人投資家の売りが鈍化したかどうかは、月末まで見ないと分かりません。

債券市場での外国人投資家の動きは以下のようになっています。

債券市場における純資金流入
2019年:9.2兆ウォン
2020年:24.7兆ウォン
2021年(01-03月):19.3兆ウォン
2021年04月:3.3兆ウォン

債券市場では、2020年に24.7兆ウォンと前年に比べて大きな資金流入。この流れを引き継いで、2021年01-03月、04月も計22.6兆ウォンの資金流入です。しかし、これは外国人投資家に債券を買ってもらっているわけですから、借金です。

企画財政部は、外国人投資家の資金流入が活発としていますが、株式市場でセルコリアが止まったかどうかはまだ不明で、債券市場での資金流入は喜んでばかりもいられないというわけです(借金ですが調達した資金を投資してもうけられれば可)。

(吉田ハンチング@dcp)

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