韓国株式市場で最も人気のある銘柄は『サムスン電子』です。個人投資家の売買金額が最も多いのは、『サムスン電子』普通株式、および同社優先株で1、2位となるほどです。
『サムスン電子』の株価が下がると、先にご紹介したとおり「なぜこんなことになるんですか」などという嘆きの言葉が上がるほどです。『サムスン電子』の株価は10万ウォンまでいくという予測が出るほどだったのですが、現在は以下のように低迷しています。
まず以下の日足チャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
2021年01月11日に最高値「9万6,700ウォン」をつけた後、下落してヨコヨコに移行し、「上がらなきゃ下がる」の言葉どおりにさらに一段下落し、かろうじて「8万ウォン」を維持しています。
以下はローソク足1本が1週間の値動きを示す「週足」です。
週足で見ても2021年03月22日の週まで守られていた抵抗線が破られて徐々に下落しています。ただし、直近の最新週は完全なコマ足。ここで均衡していることを示しています。「8万ウォン」が新たな抵抗線になって(キリ番ですし)ここが破られるかどうかの局面に来ているようです。
『サムスン電子』株式は前記のとおり韓国個人投資家から圧倒的に支持されており、2021年に入ってから「22兆5,994億ウォン」(約2兆1,921億円)も買い越しています。
一方で外国人投資家は『サムスン電子』株式を激しく売り越しています。以下をご覧ください。
『サムスン電子』株の売り越し:6兆8,156億ウォン
2021年05月(21日まで)
『サムスン電子』株の売り越し:3兆9,259億ウォン
売り越し小計:10兆7,415億ウォン(約1兆419億円)
韓国メディア『毎日経済』では、『サムスン電子』の業績は拡大が予想されるのに「なぜ外国人投資家は売り越しを続けるのか」という記事が出ています。
流動性が高いので売買しやすいというのが理由ののひとつでしょう。また、ここまでのオーバーシュート分が調整されるという見方をしているものと思われます。個人投資家は常に右肩上がり出ないと気に入らないかもしれませんが、市場といものはそううまくはいきません。
この先の『サムスン電子』の株価がどうなるのかについては、「下げる」「調整が終わってさらに上がる」の2つ出ています。上がるか下がるかなので何も言ってないのと同じですが。
(吉田ハンチング@dcp)