2021年06月30日、『韓国銀行』が2021年第1四半期に市場の安定のために外国為替市場で「1億300万ドル」(約113.8億円)を売り越したと明らかにしました。
それほど大きな金額ではありませんが、売り越したということは「ドル売りウォン買い」の方が大きかった、すなわち「ウォン安防止」「ウォン高誘導」方向で介入することが多かったわけです。
チャートで確認してみると、2020年03月にドボン寸前までウォン安が進行し、ドル流動性スワップでひと息ついた後は、ずんずんウォン高に進行し、2020年末にはウォン高が底までいきました。
上掲チャートのとおり、この天底でダブルボトムを作ってウォン安方向に跳ね返ります。2021年03月31日には一時「1ドル=1,145.60ウォン」に達しましたが、ここから徐々にウォン高方向に戻しました。ウォン安阻止でドルを売ったのであれば恐らくこの辺りで資金を多く投入したのではないしょうか。
本件を報じた韓国メディア『毎日経済』が『韓国銀行』のコメントを引き出しています。以下です。
『韓国銀行』関係者は、「第1四半期中は、ドルウォンレートが比較的安定していたので、外為当局のバリュエーションは大きくなかった」とし「一時的に急騰した場合にのみ、市場の安定対策に乗り出した」と説明した。
(後略)⇒参照・引用元:『毎日経済』「外国為替当局は第1四半期に1億300万ドルの売り越し…『為替レートは比較的安定していた』」
先にご紹介したとおり、これがウォン安促進方向で為替介入するとアメリカ合衆国に怒られる可能性があるので、本当であることを心より祈念いたします。
(吉田ハンチング@dcp)