韓国株式市場で株価の急落があったため、韓国メディアでもこの件を扱うことが増えています。
2021年08月18日には、韓国メディア『毎日経済』に「3,700いくというので投資したが… 」という興味深いタイトルの記事が出ています。
「3,700いくというので」というのは無茶です。もちろん、これをいつ聞いたかにもよるのですが、少なくとも2021年に入ってからのことなら、もっと金融当局の言説に耳を傾けるべきでした。
というのは、2021年、年が明けてすぐ『韓国銀行』の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁、企画財政部(財務省に当たります)の洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官は賀詞交換会で、次のような主旨の発言を行っているのです。
借金をしてまで資金を投じるべきではない
KOSPIが3,300に達したらバブル
以下のKOSPI(韓国総合株価指数)チャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:日足)。
KOSPIはコロナ禍による大暴落から右肩上がりを続け、史上最高値を更新してきたのですが、現在までの最高値は「3,316.08」です。
現在のところ、上記の発言の「3,300いったらバブル」発言は正しかったように見えます。オーバーシュート分を調整しているプライスアクションになっているのではないでしょうか。
「3,700」は誰が言ったのか分かりませんが、少なくとも2021年の賀詞交換会における金融当局ツートップの発言を聞き逃さなかったのなら、「そろそろ危ないかも」と注意しなければならなかったはずです。
(吉田ハンチング@dcp)