SMR(Small Modular Reactorの略)というのは、小型のモジュール式の原子炉のことです。
従来の大型原子力発電所と比べて、出力規模が小さく、建設や運用の柔軟性を高めた次世代型の原子炉とされています。
『国際原子力機関』(IAEA)による一般的な定義は、
小型(Small):電気出力が概ね300MWe(メガワット電気)以下
モジュール式(Modular):工場で製造されたモジュールを現地で組み立てる建設方式
原子炉(Reactor):核分裂反応を利用して熱を生み、発電や熱供給を行う装置
――となります。
次世代原発ということで、(なぜか原発先進国を自負している)韓国でも研究が進んでいる――とされてます。
しかし「設計図はある」のに全然建設が進まないじゃないか、という嘆き節が出ています。『ソウル経済』の記事から一部を引くとこんな感じです。
設計図しかない韓国のSMR…カナダ輸出は事実上オールストップ
韓国型小型モジュール原子炉(SMR)である「SMART」のカナダ輸出事業が、現地企業とのパートナーシップ構築の難航や需要不足などにより、事実上中断されたことが確認された。
人工知能(AI)データセンターの拡大により、世界各国がSMRの実証競争に速度を上げている状況の中で、SMARTは世界的な技術力を早くから確保していたにもかかわらず、国内外のいずれにも初号機を建設できないまま、長期にわたり漂流している。
12日、政府および原子力業界によると、2023年からカナダのアルバータ州と進めてきたSMARTの現地実証に関する協議が、昨年中断された。
韓国原子力研究院の関係者は「カナダ連邦政府はSMR事業を推進する際、現地の原子力企業とのパートナーシップ締結を求めたが、最終的に協力基盤を構築できなかった」とし、「現地の原子力事業者も他のプロジェクトに集中しており、SMARTの実証をこれ以上推進することが困難な状況だ」と述べた。
(中略)
業界では、国内における初号機および実証の不在が海外進出の障害になっていると指摘している。
韓国原子力研究院の関係者は「国内でも建設できていない技術を海外に先に導入してほしいと説得するには限界がある」とし、「早急に用地を確保し、国内で実証経験を積む必要がある」と述べた。
国内でも建設できていない技術を海外に先に導入してほしいと説得するには限界がある――は当たり前でしょう。
自国内でも建設されていないものをカナダに造ろうなんて話は無茶にもほどがあります。しかし、韓国内に初号機を造ろうという話も「大丈夫なの?」と思われます。日本のスグ斜め上にある国なのですから。
(吉田ハンチング@dcp)





