韓国政府与党『共に民主党』の最有力大統領候補である李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事についての「大丈夫かなぁ」という話です。
現在韓国で盛り上がる李知事についての疑惑とは?
韓国では現在、『共に民主党』の大統領候補で、統一候補選出に大手をかけている李知事についての疑惑で盛り上がっています。
「城南・大庄洞(テジャンドン)の開発事業疑惑」です。
先にもさらっとだけご紹介しましたが、李知事が城南市長時代(2010年当選/2014年再選)に起こった事案です。
市の宅地開発のプロジェクトに、『火天大有(화천대유)』という入札わずか1週間前に設立された、実績も何もない会社がなぜか見事落札。
この開発プロジェクトによって同社は約6,000億ウォン(約582億円)の売り上げを上げています(取得した土地を『大宇建設』と『ポスコ建設』に売却し3,000億ウォン + 一般への住宅分譲で3,000億ウォン)。
あまりにも落札過程が不思議なので李知事の口利きがあったのではないかという疑惑が提起されているのです。
また、この会社にはなぜか前最高裁判事など法曹界の重鎮が顧問として名を連ねており、これも李知事(人権派弁護士出身)人脈に合致するのです。
すでに検察が動き始めていますが、この疑惑の焦点は「本当に口利きがあって、それで仲間内で莫大な売り上げを達成したかどうか」です。
韓国の皆さんは、為政者が「公正」であることに非常にこだわります。
逆にいえば「誰かが自分を出し抜いていい思いをするのが我慢ならない」ということですが、今回の疑惑はまさに韓国の皆さんから最も非難を浴びるタイプの疑惑なのです。
高位公職者である李知事が、法曹畑の自身の仲間(いわばウリです)を引き入れ、不公正に巨額の利益を上げた――という内容なわけですから。
現在も捜査が進んでおり、非常に興味深いことも起こっています。どこかの時点で本件はMoney1でもまとめて記事にいたします。現段階ではそのような疑惑が韓国で大いに注目されているという点を覚えておいていただければ、と存じます。
そんなこと言っても大丈夫ですか
2021年10月02日、李知事は巡回選挙で訪れた釜山の演説会で、
「土建勢力と癒着した腐敗政治家が不動産不労所得で全国民を絶望させる世界を必ず終了させる」
⇒参照・引用元:『ソウル経済』「イ・ジェミョン「不動産不労所得に絶望する世界必ず終わるだろう」
※「土建勢力」は日本ではあまり上品な物言いではありませんが原文ママです
と述べたとのこと。
まさに自身に降りかかっている疑惑が「土木・建築業がらみの話」なのに、「土建勢力と癒着した腐敗政治家が不労所得を得る世界は終わる」と高らかに宣言しました。
ブーメランになって自身が終わらなければいいのですが……。大丈夫でしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)