予告されていましたが、現実になりました。
2021年11月02日、韓国の統計庁から10月の消費者物価指数を公表しましたが、10月は対前年同期比で「3.2%」上昇しました。
この上昇幅は9年9カ月ぶりの大きさです。
以下をご覧ください。
2021年10月物価動向(対前年同期比)
生活物価指数:4.6%上昇
生鮮食品指数:7.5%下落
農畜水産物:0.2%上昇
工業製品:4.3%上昇
電気・水道・ガス:1.1%
サービス:3.2%上昇⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』公式サイト「2021年10月消費者物価動向」
全てが上昇しています。
2021年10月
消費者物価指数:3.2%上昇
(対前年同期比)※データ引用元は同上
対前年同期比で「07月:2.6%上昇」「08月:2.6%上昇」「09月:2.5%上昇」と直近3カ月は2%台で済んでいたのですが、10月はとうとう3%台に突入しました。
この「3.2%」の上昇は、先述のとおり、9年9カ月ぶりの上昇幅です。
「スタグフレーション懸念」が深まる
上昇率ではなく、消費者物価指数の推移で見ると以下のようになります。
↑2015年を「100」とした際の2021年10月の消費者物価指数は「108.97」。以下はグラフにしたものです。
※データ引用元は同上
上掲のとおり、物価は右肩上がりを続けています。
韓国メディアではすでに「スタグフレーション」に対する懸念を指摘する記事が出ていますが、今回のデータはその懸念を深めるものです。
スタグフレーションでは、景気の後退と同時にインフレが起こります。これは製品価格に影響する原材料費の高騰などが原因となるのですが、まあ韓国の現在の状況に当てはまるのは確かです(韓国政府が喧伝するほど景気が回復しているとは思えません)。
スタグフレーションになると、所得は減って物価は上がるという一般庶民にとって最悪の状況に陥るのです。
暗雲です。
(吉田ハンチング@dcp)