今さらな話ではありますが、韓国の家計負債の現在位置の確認という意味がありますのでご紹介します。
いつもは『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)や『OECD』(Organisation for Economic Co-operation and Developmentの略:経済協力開発機構)、ラスボス『BIS』(Bank for International Settlementsの略:国際決済銀行)などのデータを引きますが、今回は『IIF』(Institute of International Financeの略:国際金融協会)です。
『IIF』の「Global Debt」によると、2021年第2四半期時点で、韓国の家計負債は主要37カ国の中で世界一の規模と認定されました(ただしEU圏は全体でカウント)。
2021年第2四半期時点「家計債務対GDP比」
第1位 韓国……104.2%
第2位 香港……92.0%
第3位 イギリス……89.4%
第4位 アメリカ合衆国……79.2%
第5位 タイ……77.5%
第6位 マレーシア……73.4%
第7位 日本……63.9%
第8位 EU圏……61.5%
第9位 中国……60.5%
第10位 シンガポール……54.3%⇒参照・引用元:『IIF』公式サイト「Global Debt Monitor」
この『IIF』の統計では、家計負債がGDPを超えているのは(対GDP比が104.2%なので家計負債がGDPの1.04倍ある)韓国だけです。
これは「多いねぇ」では済みません。一国の経済規模より家庭の抱えている借金の方が多いことを意味しているのですから。
しかも、韓国の場合、家計負債の伸び率も世界一です。対前年同期比で家計負債の対GDP比率がどのくらい伸びたのかを見ると、Top5は以下のようになります。
対前年同期比での家計負債の伸び率
第1位 韓国……6.0%
第2位 香港……5.9%
第3位 タイ……4.8%
第4位 ロシア……2.9%
第5位 サウジアラビア……2.5%
このように韓国は伸び率でも世界一です。ときに韓国の皆さんは日本を指して「世界一の借金大国」ということがありますが、少なくとも家計部門については韓国こそ世界一です。世界一の称号は慎んで韓国にお譲りいたします。
ちなみに日本の家計負債対GDP比率はほぼ横ばい状態で推移しています。借金してまで不動産や株式には投資したくはない、という国民性が表れているのかもしれません。なにせ日本人はこつこつ増やすのが好きな堅実な国民性ですので。
(吉田ハンチング@dcp)