『韓国自動車産業協会』が「2021年自動車産業評価と2022年の展望」というリポートを出しました。
これによると、2021年の韓国の自動車生産量は「348万台」にとどまると予測されました。韓国メディアではついに350万台を割ったと取り上げられています。
Money1では何度もご紹介していますが、韓国自動車企業の生産台数はどんどん下がっています。
以下をご覧ください。
2015年には「455.6万台」あったのですが、2019年には400万台を割り、「395.1万台」に。
この時、韓国メディアは「400万台のマジノ線が破られた……」という記事が出ました。「マジノ線」などと言うから破られるのではないのか、と思わないではいられませんが、この400万台は韓国の自動車関連会社群が生きていける最低限の規模とのこと。
完成自動車メーカーを頂点に、各種パーツ、メッキなどさまざまな会社が裾野を支えるのが自動車産業で、生産台数が減ると小さな会社にとっては生存に関わるのです。
で、400万台をあっさり割り込んで、翌2020年に「350.7万台」に激減しました。
今回さらに「350万台」も割る――という予測が出たわけです。
『現代自動車』は日本でなんとか自動車を売りたい
この自動車生産台数の減少が、『現代自動車』の日本再進出の後押しをしています。
韓国の自動車企業は、世界最大の自動車市場である中国を失いつつありますので、世界第3位の自動車市場で、かつ韓国のシェアがほぼゼロの日本市場をなんとか攻略しないと仕方がないのです。
韓国『現代自動車』が日本に再上陸ということで、日本メディア『WEB CARTOP』に「クルマも若者評も『日本車の下』ではない!韓国車の日本再上陸という脅威」という記事が出ています。
韓国ドラマやK-Popに親しんでいるので日本の若者に韓国製自動車は評判いい、という話なのですが……たとえそうだとしても「若者のクルマ離れ」なんていってませんでしたでしょうか。
K-Popは好きかもしれませんが、若い世代はそもそも自動車にあまり興味のない人が多いので、そこまでの売上は期待しない方が……。
(吉田ハンチング@dcp)