2022年06月15日、韓国の関税庁から「2022年05月の輸出入動向(確定値)」が出ました。尹錫悦(ユン・ソギョル)政権になってから関税庁は、いつもご紹介している、
月初10日時点での輸出入動向
月央20日時点での輸出入動向
翌月に締まった輸出入データ
月央20日時点での輸出入動向
翌月に締まった輸出入データ
の3回に加えて、「確定値」を公表するようになっています。
ウォッチャーからすれば、これは助かる話。
「後になって産業通商資源部の公表するデータが前の記事と合わないじゃないか」というズレがあったのですが、これからはそういったこともなくなりそうです。
というわけで、ここまでの韓国の「通関ベース」での貿易収支を確認してみます。
韓国メディア、また日本メディアでも「韓国で貿易赤字が続いている」という報道が出ていますが、これは関税庁、産業通商資源部が公表する通関ベース統計での話です。
もう何度だっていいますが、韓国にとって最重要なのは貿易でいくらもうけるかです。「輸出 – 輸入」で計算する貿易収支が黒字でないと国が傾くからです。
ここでいったん韓国の貿易をもうけがどのように減少しているのかをまとめてみます。
以下が2020年05月から2022年05月までの通関ベースでの貿易収支の推移です。
上掲のとおり、韓国の貿易でのもうけは右肩下がりです。
2020年09月は「84億2,000万ドル」あった貿易収支は急激に減少し、赤字がちになっています。直近の2022年05月は「-17億1,000万ドル」です。
韓国メディアが「危ない」と騒いでいるのは伊達や酔狂ではありません。韓国は日本と違って貿易一本で食べている国です。大変に良くない状況に陥っているといわざるを得ないのです。
(吉田ハンチング@dcp)