先にご紹介した古田博司先生の著作の中に至言がありますのでご紹介します。
(前略)
東アジア諸国の一連の政治行動により、われわれの日本が人さらい(北朝鮮)、島ドロボウ(韓国)、海盗人(中国)という由々しき国家群に囲まれれていることが、国民にはいよいよ明らかになったことと思われる。(中略)
これらの諸国は、同じ自己絶対正義の中華思想のうえに、ナショナリズムが重層的に乗っている。
ゆえに、中世では彼らから見て辺境であった日本の反映を、中華という視点から眺めて、永遠にこころよく思わない。
ナショナリズムが反日という形をとって伝統の地層から吹き上げるのである。
戦後の独立にも問題があった。
日本軍と戦わずして米国に開放してもらった国(韓国)、少しゲリラ戦をしたものの大負けして、ソ連の傀儡にしてもらった国(北朝鮮)、別の連中が戦っている間に山で英気を養い、戦後、前に戦っていた人々を追い出して独立した国(中国)である。
これら諸国は、日本に戦勝したという偽史なしには国民の物語が作れない。
これからも、絶えず日本と戦っていると国民にアピールするために、日本の主権を侵し、侵略をし続けることであろうと、かつて私は書き記した(2009年5月8日付の正論欄「恥ずかしい国に住んでいないか」)。
(後略)⇒参照・引用元:『醜いが、目をそらすな、隣国・韓国!』著・古田博司,ワック,2014年03月04日 初版発行,pp105-106
先にご紹介したとおり、古田先生は40年以上も朝鮮半島について研究された方で、韓国の歴史学者と朝鮮語で渡り合った経歴をお持ちです。古田先生の著作には、時に辛辣、寸鉄人を刺すようなフレーズが登場しますが、本質を突いています。
中華思想が根源にあるこれらの国は永遠に日本を快くは思わないですし、独立・建国の「神話」が必要であるため事実に基づかない偽史を必要とします。中国、韓国、北朝鮮の独立・建国神話に必須の悪役が日本です。
悪役を悪役のママでいさせるために事実をねじまげて偽史を作るのです。
日本の周辺3カ国についての、古田先生の「これからも、絶えず日本と戦っていると国民にアピールするために、日本の主権を侵し、侵略をし続けることであろう」という予見は当たりました。
この予見が書かれた2009年、韓国の大統領は李明博(イ・ミョンバク)さんでしたが、その後に登場した朴槿恵(パク・クネ)大統領は「加害者と被害者という歴史的立場は、千年の歴史が流れても変わることがない」と述べました。
古田先生指摘の「永遠にこころよく思わない」をそのまま大統領が表現したわけです。
古田先生の分析によれば、日本はポスト近代の時代に入っていますが、韓国は近代の最中にあります。ただし、法治と自由民主主義が根付いたとはとてもいえないので、近代国家かどうか怪しくなっています。北朝鮮などはいまだに中世であって、日本の周りにあるのはそういう国々なのです。
(吉田ハンチング@dcp)