2022年12月09日、『韓国銀行』から「10月時点での国際収支統計」を公表したのですが、この中に興味深いデータがありますのでご紹介します。
金融収支の中の「その他投資(Other investment」、その中の「短期融資の負債の部」(Short-term loans, Liabilities)です。
以下が該当部分を切り出したものです。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
黄色くフォーカスした右の列が「短期融資による負債」の2022年07~10月ですが、4カ月連続マイナスです。負債の項目でマイナスなので、負債が減っていることを意味します。つまり、外国に対しての負債返済で、その分韓国から外国へとお金が出ていっているわけです。
07~10月の4カ月合計で「157億6,100万ドル」。
誰がお金をこれだけ返済で流出させているかというと、セクター別の数字を見ればスグに分かります。左の黄色くフォーカスした列です。
「Deposit-taking corporations, except the central bank」(中央銀行を除く預金取扱機関)、すなわち銀行です。同様に07~10月の4カ月連続でやはりマイナスで、合計すると「159億1,770万ドル」になります。
つまり、外国から融資を受けての借金返済で韓国の銀行は約160億ドルの資金を流出させたのです。
韓国の銀行は短借金をせっせと返済していらっしゃいます。
(吉田ハンチング@dcp)