2023年03月07日、『韓国銀行』が「2022年第4四半期及び年間国民所得(暫定)」を公表して、これが韓国メディアに嘆き節の記事を出させています。
2022年第4四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比0.4%減少(名目GDPは0.1%成長)
減少(名目国内総生産は0.1%成長)-実質国民総所得(GNI)は前期比0.1%減少
(名目国民総所得は0.4%増加)2022年の年間実質国内総生産(GDP)は前年比2.6%増加
(名目国内総生産は2,150.6兆ウォン、前年比3.8%増加)-1人当たり国民総所得(GNI)は4,220.3万ウォンで前年比4.3%増加
(米ドル基準3万2,661ドル)
まず、GDPの方は、先に『韓国銀行』が予測していたとおりになったので、特に驚きはありません。経済成長率も読みどおりの年間2.6%となりました(ただし暫定)。
2022年
第1四半期:+0.6%
第2四半期:+0.7%
第3四半期:+0.3%
第4四半期:-0.4%
ここまでピッタリ合うと本当なのか?という気がしないでもないのですが、『韓国銀行』がいうのなら仕方がありません。ここ4年間のGDP成長率を見ると以下のようになります。
2020年のコロナ禍でマイナス成長に落ち込んだ結果、翌2021年は前年が下がった分もあって「4.1%」まで伸びたのですが、2022年は「2.6%」に下がってしまいました。
これは予定どおりですが、韓国メディアが何を騒いでいるのかというと、GNI(Gross National Incomeの略:国民総所得)です。
1人当たりの国民総所得(GNI)は4,220.3万ウォンで、前年比4.3%増加しました。
ところが、ドル換算にすると「3万2,661ドル」となります。
これは前年から2,700ドルも急落した数字です。
なぜこんなことになるかというと、「アジア最弱の通貨」と自虐的呼称のとおり「ウォン安」が進行したためです。
このドル建て換算の結果……。
以下に『ソウル経済』の記事から嘆き節の部分を引用してみます。
(前略)
2021年基準で人口5,000万人以上の国のうち、イタリアを抜いて7位まで上がった順位もまた落ちると予想される。特に台湾は1人当たりGNIが3万3,565ドルで前年比0.7%下落にとどまり、韓国を20年ぶりに追い越した。
(後略)
つくづく韓国は「あの国よりランクが上」が好きな国です。
せっくイタリアを抜いたのにまた順位が落ちる、20年ぶりに台湾に抜かれた――とお嘆きです。
大丈夫です。人口急減により経済が衰退する韓国は嘆くヒマもなく、急落しますので。
(吉田ハンチング@dcp)