2023年03月28日、韓国の企画財政部が面白いプレスリリースを出しています。ディズニーランドを誘致するという話ではありません。
「韓国版ディズニー」を育成するというのです。
「韓国版ディズニー」育成のために
現場の声を聞くバン・ギソン企画財政部第1次官は3月28日(火)、坡州の『CJ ENM』スタジオセンターを訪問し、『CJ ENM』など主要業界関係者と懇談会を開催した。
今回の現場訪問は、K-ドラマなどが世界的に注目され、K-コンテンツが新たな成長・輸出の原動力として位置づけられる中、韓国の映像コンテンツ産業の最前線の現場を視察し、現場の需要に基づいた政策方策を模索するために行われた。
本イベントには、『CJ ENM、『韓国放送映像制作会社協会、『ラ・モンレイン』、『フィルムモンスター』、『ワッチャ』、『韓国コンテンツ振興院』などコンテンツ業界の主要企業及び機関の代表、役員が参加した。
バン次官はまず、『CJ ENM』スタジオセンターにある国内初(MicroLED)、最大(直径20m)規模の映像コンテンツ制作施設であるバーチャルプロダクションステージなど主要施設を訪問し、拡張現実(XR)、人工知能(AI)などの最新技術を活用した撮影用仮想背景など、未来型映像コンテンツ制作環境を視察した。
バン次官はその後の懇談会で、コンテンツは韓国のサービス産業の中で成長潜在力が最も高い分野であると言及し、政府も「新成長4.0戦略」で「韓国版ディズニー育成」を主要プロジェクトに選定して積極的に支援中であることを明らかにした。
また、今年1兆1,700億ウォン以上の財政を投入してコンテンツ産業を支援する計画であり、映像制作費税額控除対象にOTTコンテンツを追加するなど、税制支援も持続的に拡大していることを説明した。
また、バン次官は、K-コンテンツの競争力向上のため、制作・流通などコンテンツ産業生態系全般の投資の好循環および創生のための政策方策を多角的に発掘して推進することを強調した。
懇談会の参加者は、コンテンツ産業の競争力を高めるためには民間の活動を効果的に支援するための政府の役割が重要であるという認識に共感し、コンテンツIPの開発・確保、新人創作者などの専門人材育成、コンテンツ分野への投資拡大、国内OTTの活性化などのための支援策についてさまざまな意見を提示した。
バン次官は、今回の懇談会を通じて収集した現場の悩みや要望を今後の政策に積極的に反映し、今後も業界との持続的なコミュニケーションと協力を通じて追加的な支援方策を検討していくと明らかにした。
「新成長4.0戦略」なるもので「韓国版ディズニー育成」を主要プロジェクトに選定して積極的に支援中。2023年は1兆1,700億ウォン以上を投入してコンテンツ産業を支援するとのこと。
また補助金です。
企画財政部は、「とにかく輸出を増やせ」という大統領の大号令の下、「K-ライフスタイルの世界拡大で輸出を増やそう」みたいな寝言に動かされていますので、このようなことを言い出すのです。
補助金で世界的なコンテンツスタジオができるようなら誰も苦労しません。
本家『ディズニー』が聞いたら、「なめんなよ」と怒るか、「まあ頑張ってください」とうすら笑いを浮かべるかどちらでしょうか。
「韓国版ディズニー」ですから、「K-ディズニー」です。聞くだに恐ろしい。
(吉田ハンチング@dcp)