韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が訪米し、アメリカ合衆国バイデン大統領と首脳会談を行い、韓国のいう「血盟」を世界にアピールしました。
ワシントン宣言を行い、「核」についても一定の成果を挙げたとしていますが、これが中国を怒らせています。
中国の韓国に対する「断固たる措置」がどのようなものになるのかが注目されますが、韓国メディア『ソウル新聞』に興味深い記事がでています。
(前略)
27日、業界によると、中国海管総署(税関に相当:引用者注)は去る25日、「韓国から輸入される貨物に対する検査を強化せよ」という指示を内部通信網を通じて地域税関に下達した。具体的な施行方案には言及していないことが分かった。
中国が韓国輸入製品に対する通関検査を強化すれば、韓国企業は困難が大きくなるしかない。
通常3~4日かかった中国の通関手続きが3~4週間に遅れ、輸出納品に支障が生じるからだ。
このような通関検査の強化は、中国当局が振り回す典型的な「非関税貿易障壁」手段だ。
北京駐在韓国大使館側は「一部企業が関連内容を情報提供して事実関係を綿密に監視している」とし「まだ具体的な通関被害を訴えた企業がなく、中国税関当局に問題を提起しなかった」と明らかにした。
(後略)⇒参照・引用元:『ソウル新聞』「[단독] 中 “韓수입화물 검사 강화하라”」
『ソウル新聞』の記事が正しいなら、中国は韓国に対する断固たる措置を韓国の輸出品を税関で止めることから始めるようです。
といっても、これは毎度のこと。オーストラリア※の例を出すまでもなく、いわゆるTHAAD事態の際に韓国も経験しています。
THAAD事態になったときに朴槿恵(パク・クネ)政権は(続く文在寅政権も)「キャン」と鳴きました。中国からの理不尽な圧迫に韓国が耐えきれるのか。ここからが正念場です。
↑中国『海関総署』の公式サイトには報道に該当する公示はありません/2023年04月30日12:04現在
「始まったな……」という感じですが、「ああ……」と応じるべきでしょうか。
※コロナの発祥について中国はデータを明らかにすべきというオーストラリアの発言に「メンツを潰された」と激高した中国は、木材、ワイン、石炭などオーストラリアの主要輸出品目について税関で制限をかけるという嫌がらせに出ました。
(吉田ハンチング@dcp)