あまり韓国メディアも報じないですが、「対日本円」でウォン高が急速に進行しています。
以下の円ウォンチャートをご覧ください(日足/チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
05月16日までは耐えていたのですが、翌17日から急落に転じて、「05月17日の始値:1円=9.8455ウォン」から、「06月15日の終値:1円=9.0762ウォン」までチャート上を下落。
Money1でも連日ご紹介しているドルウォンと見方は同じで、チャート上を上昇すればウォン安で、チャート上を下落すればウォン高です。
この約1カ月でウォンは対円で「7.8%」も高くなっています。ウォンはそもそもが脆弱なローカルカレンシーですが、この変動はかなりのものです。
考えなければならないのが、対円でウォンが高くなったときは過去の例からいってだいたいロクなことにならないという点です。Money1でもかなり前にご紹介しましたが、この円ウォンチャートの時間軸をもっと引いて、かつての経済危機時も含めて見ると以下のようになります(チャートは月足)。
上掲のとおり、アジア通貨危機時、韓国通貨危機時のかつてドボン騒動を起こしたときにも、まるで前触れのように「ウォン高」が進行していたことが分かります。
直近最高値(チャート上では最安値)に達してはいませんが(赤い破線)、危ない前触れかもしれません。
(柏ケミカル@dcp)