『韓銀』総裁が「日韓通貨スワップは象徴的な意味」

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2023年06月18日、『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、「物価安定目標の運営状況の点検説明会」で、記者から「日韓通貨スワップの必要性」について質問され、以下のように答えました。

「日韓通貨スワップは、為替レートの安定などの経済的要因よりは韓国と日本間の経済交流、企業投資などを総合的に考慮し、両国経済関係が再び回復したという象徴的な側面を持つものだ」

現況では「為替レートの安定に寄与するとはいえない」と、記者が期待した回答をしませんでした。

何度もご紹介しているとおり、この李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、「何とかの一つ覚えのように通貨スワップについて質問する記者」に心底辟易しているふうがあります。李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は以前から「あった方がいいが、スグになくても別に構わない」という立場を貫いています。

今回の説明会で、通貨スワップより重要だったのは、むしろ「韓国の金利をどうするか」です。

『韓国銀行』の説明によれば、2023年は最終的には「3.75%」を想定しており、また0.25%(=25bp)上げる余地があります。

問題はアメリカ合衆国です。次の『FOMC』まであと37日ほどですが、『Fed Watch』によると、

――上掲のとおり、「5.25~5.50%」と「0.25%」(=25bp)上がるという見方が確率「74.4%」となっています(2023年06月19日19:37現在)。

これで、韓国が金利を上げないと、米韓の金利差は「2.00%」と史上最高を更新することになります。

記者から「金利を引き下げることは考えますか?」という先走った質問が出たのですが、これに対する李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁の回答が傑作でした。

まさに「フン!」という表情を見せ、「年末までに2%台に物価が収束するという十分な証拠があれば、金利引き下げを考慮できるが、まだ3%台に行くかどうかの確認も必要な状況だ。(中略)金利引き下げについては、時期尚早という言葉を繰り返すしかない」と述べました。

「はは、オレ馬鹿嫌い」を地でいくような回答で、実にお見事でした。李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は友達は少なそうですよ。

(吉田ハンチング@dcp)

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