韓国の経済状況について注目が集まっており、そのせいか通貨「ウォン」の動向を気にする人も増えているようです。
上掲は直近のドルウォンチャートですが、09月末までは「ウォン安」進行でドタバタだったのですが、10月第1週からウォン高に転じ、ウォン高が進んでいます(チャートは『Investing.com』より引用/ローソク足1本が1週間の値動きを示す「週足」です)。
韓国という国は輸出産業で食べている国ですので、基本的には「ウォン安」が望ましいので、直近のトレンドに「ウォン高で大丈夫か?」という声も挙がっているようです。
しかし、この程度のウォン高ならまだ大丈夫と推測できます。というのは、先に「これは危ない」「断固たる措置をとる」と韓国の通貨当局の発言が報道されたのは、2018年01月初頭のことでした。このときのドルウォンレートの底がおよそ「1ドル=1,060-1,070ウォン」です。
⇒参照:『中央日報』「【社説】尋常でないウォン高…外為当局がバランスを取らねば」
http://japanese.joins.com/article/152/237152.html
ここまでウォン高が進行すると、さすがに当局も為替介入を辞さないのです。
現在まだおよそ「1ドル=1,170ウォン」ですので、ドタバタするレベルではないと考えられます。このままドルが弱まり、為替でもリスクオンの流れが進行すれば、今のうちにウォンをドルに換えておくとか(やり過ぎるとアメリカ合衆国に怒られる)、ドル建て借金を前倒しで返すとか、そういう動きをするべきなのかもしれません。
なんだか上に下にとドタバタする通貨ですね。
(円は円でアレなのですが)
追記
長くなったので「適正レート」についての強引な推測部分を別記事に分けました。
後段は以下になります。
(柏ケミカル@dcp)