2023年08月03日、『韓国銀行』が2023年07月末時点での外貨準備を公表しました。
2023年07月
外貨準備高:4,218億ドル(約60兆4,018億円)※
(前月比:+3億ドル)<<内訳>>
⇒Securities:3,765億ドル(約53兆9,148億円)
(証券類)
前月比:+9億ドル⇒Deposits:210億ドル(約3兆72億円)
(預金)
前月比:-6億ドル⇒SDRs:148億ドル(約2兆1,194億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:+1億ドル⇒IMF position:47億ドル(約6,730億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし⇒Gold:48億ドル(約6,874億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2023年08月03日「1ドル=143.20円」のレートで算出
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Korea’s Official Foreign Reserves(As of the end of July 2023)」
2022年07月~2023年07月の外貨準備高の推移を見ると以下のようになります。
ここのところ落ち着いており、大きな増減はありません。
当月の外貨準備高の増減について『韓国銀行』は以下のように説明しています。
金融機関の外貨預金が減少したものの、その他通貨の外貨資産のドル換算額*と外貨資産の運用収益が増加したことによる。
※07月中、ドル指数が約1.7%下落。⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2023年07月末の為替保有額」
毎度おなじみの説明ですが、外貨預金は減少したものの、ドルの価値が下がってその他通貨建ての資産価値が上がったとしています。
ちなみに、現金たるDeposits(預金)の推移(2022年01月~2023年07月)は以下のようになります。
2023年05月に178億ドルと200億ドルを割りましたが(前月から100億ドルも減った)、次月には200億ドル超に戻して、07月もそれを維持しています。
韓国の場合は、この月初に発表される外貨準備高の増減と、国際収支統計に表れる「外貨準備高の増減」がほとんど合わないという特徴があります。
(柏ケミカル@dcp)