韓国前大統領の文在寅さんは、慶尚南道梁山市に隠居して『平山書店』という本屋さんを開設しました。
Money1でも散々ご紹介しましたが、この書店を舞台にさまざまなことが起こってきました。
書店の店員を募るのに、その条件というのが最低賃金を支払わず、昼食を出すだけのボランディアだったり、トイレを地方政府のお金で造らせようとしたり……呆れるほかはないのです。
また、「(大統領退任後は)世間から忘れ去られて暮らしたい」などと言っていたのに、『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)党首が訪れる、疑惑のタマネギ男こと曹国(チョ・グク)さんが訪れる、といった具合で、政治的な話題作りに事欠きません。
今回また傑作なことが起こりました。
この『平山書店』の近くに、『平山本パン』というパン屋さんが2023年09月15日開業の準備をしているというのです。
傑作というのは、最近『平山書店』では店舗内のカフェでパンを売り出しており、それを名物にしようとしていたところだったのです(以下は『平山書店』の公式Instagramの写真)。
15日にオープンする予定の『平山本パン』は、文在寅さんの『平山書店』に行く道の途中にあり、本の形をしたパンを販売する予定。
この平山本パンは表面に「平山本パン」と書かれたものになるとのことで、韓国メディアによると「関連許認可手続きもすべて終えた」とのこと。
もちろん『平山書店』とは全く関係のない事業者で、また『平山書店』の許可も取ってはいません(許可が必要かどうかは不明ですが)。
文在寅さんを応援するコミュニティーでは当然怒りの声が挙がっており、中には「大統領選挙で尹錫悦(ユン・ソギョル)に入れたやつだろう」といった非難もあります。
もともと文在寅さんは、地域の活性化のためにも役立てたい旨で『平山書店』を開いています。こういうのも地域活性化の一つになるのではないかと思われますが、いかがでしょうか。
もっとも、『平山書店』を当て込んで商売を始めようとしているのは明らかですから、一応文在寅さんや関係者に筋を通してから話を進めるのが当然でしょう。
この便乗商売がどうなるのか、注目です。
(吉田ハンチング@dcp)