2023年09月11日、韓国の関税庁が「2023年09月01~10日の輸出入の現状」のデータを公開しました。以下をご覧ください。
2023年09月01~10日
輸出:148億6,000万ドル(-7.9%)
輸入:165億400万ドル(-11.3%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-16億4,400万ドル2023年01月01~09月10日
輸出:4,243億6,300万ドル(-12.2%)
輸入:4,497億8,200万ドル(-12.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-254億2,000万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「2023年09月01~10日の輸出入の現状」
今回の発表でご注目いただきたいのは、蛍光ペンでマークした「1日当たりの平均輸出金額」です。「21.2億ドル」で「-14.5%」となっています。
つまり、韓国にとって最も重要な「輸出を伸ばすこと」はできていません。また、輸出よりも輸入の減少幅の方が大きいという傾向も変わっていません。
累計においても、輸入の減少幅(-12.0%)が輸出(-12.2%)に追いついてきました。次のデータ公表で抜くかもしれません。不況型の黒字であることを示しています。
主力輸出品の金額と対前年同期比の増減を見ると以下のようになります。
半導体:25億ドル(-28.2%)
乗用車:14億600万ドル(+32.4%)
石油製品:13億9,000万ドル(-14.0%)
鉄鋼製品:10億6,700万ドル(+4.0%)
無線通信機器:6億5,000万ドル(+5.6%)
自動車部品:5億1,700万ドル(-15.1%)
精密機器:2億9,400万ドル(-16.6%)
船舶:2億1,700万ドル(+52.4%)
家電製品:2億100万ドル(+14.6%)
コンピューター周辺機器:1億6,700万ドル(-46.5%)
半導体は相変わらず対前年同期比割れで、09月01~10日現在で「-28.2%」と約3割減。
半導体と共に回復が期待される対中国貿易を見てみましょう。
対中国貿易
輸出:33億9,200万ドル(-17.7%)
輸入:32億9,800万ドル(+1.9%)
貿易収支(輸出 – 輸入):9,400万ドル
わずか「9,400万ドル」のかろうじて黒字です。ご注目いただきたいのは、対中国輸出が「-17.7%」と減少している点です。期待される対中国輸出の回復はまだ見えません。
ただし、09月が対中国貿易で黒字になれば、2022年09月以来のことになります。
(柏ケミカル@dcp)