韓国は国際的な信用格付け機関のレーティングを異常に気にします。
毎年、韓国政府は『Fitch(フィッチ)』『S&P』『Moody’s(ムーディーズ)』の3社と「協議」を行っているほどです。
これは、かつて1997年アジア通貨危機時にひどい目に遭ったからです。
もっとも、財閥系企業が飛び、外貨準備がみるみる減るという事態に見舞われ、それを見たレーティング会社が格付けを下げ、それがまた資金流出を生む――という状況でした。
レーティング会社が特に悪かったわけではありません。お金を借りまくって野放図な経営をしていた企業、またそれを許した韓国金融当局の責任です。
ともあれ、韓国では「IMF危機」と呼ばれるこのときの経験が、異様に格付けを気にする現在につながっているのです。
2023年10月17日、韓国の企画財政部は以下のようなプレスリリースを出しました。『Fitch(フィッチ)』が韓国の格付けを「AA-」(安定的)に据え置いた――という内容です。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください/スクリーンショット⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「[보도참고] 국제신용평가사 피치(Fitch), 우리 국가신용등급을 ‘AA-, 안정적’으로 유지」
韓国としては「下がらなくて良かった!」でしょう。なにせ、『Fitch(フィッチ)』は合衆国についてでも平気で格付けを下げる会社ですので。
ご注目いただきたいのは、プレスリリース内に記載されている以下の表組です。
⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「[보도참고] 국제신용평가사 피치(Fitch), 우리 국가신용등급을 ‘AA-, 안정적’으로 유지」
「誇らしい」という気持ちが伝わってきますが、その「格付け」がどこまでアテになるのやらです。
韓国のことをよく知らない欧米の皆さんからすれば、格付会社のレーティングにでも頼らないと仕方がないのかもしれませんけれども。
(吉田ハンチング@dcp)