2020年02月07日(金)が決着しました。ウォン安トレンドがとこまで伸びるのか注目された「ウォン」ですが、一時「1ドル=1,195.92ウォン」まで達したもののさすがに戻しが入りそこから約3.5ウォン戻されました。チャートは以下になります(『Investing.com』より引用:以下同)。
終値は「1ドル=1,192.39ウォン」でアメリカ時間初動に見せた不穏な上昇感からすればすれば、少し物足りない結果です。ローソク足1本が1分間の値動きを示す「1分足」で見ると以下のようになります。
⇒日本時間は初動は上昇(ウォン安が進行)して以降レンジ※
⇒欧州時間は急騰(ウォン安の急進行)
⇒アメリカ時間は初動で上昇、一時はおよそ1,196ウォンに迫るも下落(ウォン高進行)して終了
※レンジ……一定の値幅の中で値が動くこと
アメリカ時間でも再上昇した局面があり、さらに一段ウォン安が進行するかと思われたのですが、結局07日は「1ドル=1,196ウォン」を超えることはありませんでした。
これで02月第1週が締まりましたので、ローソク足1本が1週間の値動きを示す「週足」にしてみると以下のようになります。
02月第1週のローソク足は長い下ヒゲを持つものとなりました。底が「1ドル=1,177.90ウォン」ながら終値「1ドル=1,192.39ウォン」と、約14.5ウォンもウォン高圧力を押し返していることからも分かるとおり、(ウォン安を進行させる)ウォン売り・ドル買い勢力は決して弱くありません。
現在のドルウォン状況を引いて見る
以前の記事で使った図を再掲載してみます。
韓国の通貨「ウォン」は2018年から2019年にかけて着実に安値のステージを進んできました。上掲はちょうど2019年の終わりごろに使用した図なので、2018年始まりから2019年の終わりまでのドルウォンの値動きを示しています。
「レンジ相場①」⇒「レンジ相場②」⇒「ヘッド&ショルダー」と、2019年の終わりまでに3つのステージがあり、ステージを経るごとに「底値」を切り上げていることがお分かりいただけるでしょう。
ステージを経るごとに底値は約50ウォンずつ切り上がってきました。もし、次のステージに進行し、また50ウォン切り上がったら、底値が韓国の通貨当局が嫌がっているであろう「1ドル=1,200ウォン」に達する可能性があるのです。
2020年02月第1週が終わったところですが、「現在は4つ目のステージを作りにかかっているのではないか?」と勘ぐることも可能です。
長くなりますので、この件は別記事にいたしますが、「相場チャートというのは大変面白いものだ」と思っていたけたら幸いです。
追記
「1ドル=1200ウォン」がなぜ意識されるのかについて以下の記事を制作いたしました。もしよろしければ併せてお読みいただければ幸いです。
記事を読んでいただけたことに深く感謝申し上げます。
(柏ケミカル@dcp)