韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)政権が釜山に必死になっていた「2030年 国際博覧会」誘致が失敗に終わりました。
直近状況では――サウジアラビアのリヤドが有力視されてきたのですが、韓国の釜山が猛烈の巻き返している――となっていました。例えば韓国メディア『中央日報』は以下のように書いていました。
(前略)
フランス日刊ル・フィガロは27日(現地時間)、「韓国とサウジアラビア、2030世界エキスポ競争」と題する記事を通じて「サウジが1回目の投票で韓国をおさえることが予想されるが、2回目の投票では95票対67票、一部棄権票で韓国がリードするだろう」と韓国代表団の発言を引用して報じた。(中略)
1回目の投票で3分の2以上を得票した国が出ればそのまま開催地として決まり、そうでない場合は上位2カ国が2回目の決選投票に進出する。
韓国は1次でイタリアをおさえて決選に進出し、最終投票で勝つ「逆転」シナリオを想定している。
フランス紙『ル・フィガロ』はずいぶん細かな票読みを披露しており、それが『中央日報(日本語版)』に引かれています。
結果は『ル・フィガロ』の読みとはかけ離れたものになりました。以下が投票の結果です。
リヤド:119票
釜山:29票
ローマ:17票
韓国は「決選投票で逆転だ!」と期待していたのですが、残念ながら一回の投票でサウジアラビアのリヤドがすんなり勝ってしまいました。
韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理(首相)を現地に派遣するほどの力の入れようでしたが惨敗でした。
さっそく韓国メディア『NEWSIS』には「『オイルマネー』の壁は越えられなかったが、ワンチーム『グローバル中枢国』コリアが輝いた」というタイトルで、いかにも「金の力で負けた」といわんばかりの記事が出ています(上掲は紙面スクリーンショット)。
『釜山EXPO 2030』は夢と消えました。
(吉田ハンチング@dcp)