韓国では「政治的でないもの」はありません。恐らく韓国の皆さんほど政治に興味を持つ国民はいないでしょうし、何事においても政治の影響を免れることはないのです。
株価も同じです。
Money1でもご紹介しているとおり、来る2024年04月10日は総選挙。一大決戦日です。政府与党『国民の力』、最大野党『共に民主党』はどちらも絶対に負けられない戦い。」
政府与党『国民の力』は、現尹錫悦(ユン・ソギョル)政権の人気者である韓東勳(ハン・ドンフン)法務部長官を選挙に出すことを目論んでいます。また、韓東勳(ハン・ドンフン)長官も出馬するのに前向きになってきたようです。
そこで面白いのが「韓東勳(ハン・ドンフン)銘柄」といわれている株式『Daesang Holdings』(大象ホールディングス)です。以下のチャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
2023年11月24日(金)の終値が「7,670ウォン」でした。これが週明けて27日(月)には「終値:9,970ウォン」と大きくギャップアップ!
28日(火)、29日(水)もその勢いは止まらず、29日の終値は「1万6,840ウォン」になりました。たった3日で株価は約2.2倍になったのでです。
こういうときは折れ線チャートで見た方が面白いです。以下をご覧ください。
では、なぜこんな異常な急騰を見せたのでしょうか?
「同期の友達・俳優」の彼女が大株主です!
実は、韓東勳(ハン・ドンフン)さんの友達に関係しています。以下は先の週末に、韓東勳(ハン・ドンフン)さんが親友とされるイ・ジョンジェさんと晩ごはんを一緒に食べたときの写真です。
↑やっぱり月亭方正さんに似ている韓東勳(ハン・ドンフン)長官。左が俳優のイ・ジョンジェさんです。
日本ではあまり知られていませんが、イ・ジョンジェさんは韓東勳(ハン・ドンフン)長官の高校の同期で俳優です。
この俳優イ・ジョンジェさんが、現在お付き合いしているとされるのが『Daesang Holdings』の副会長・イム・セリョンさん。イム・セリョン副会長は、同社の株式を19.9%を保有するとのこと。
つまり、韓東勳(ハン・ドンフン)長官のツレの彼女が大株主の会社なので、関連銘柄とされ、株価が急騰したというわけです。
全てが政治的な韓国ならではのプライスアクションといえるかもしれません。
このような株価の動きで面白いのが李在明(イ・ジェミョン)銘柄です。
低迷している李在明銘柄
では、『共に民主党』党首の李在明(イ・ジェミョン)銘柄といわれる『E-Starco』を見てみましょう。
上掲と同じく、ローソク足1本が1日の値動きを示す「日足」ですが、時間軸を長く引いてあります。
傑作なことに、直近で李在明(イ・ジェミョン)銘柄の最も高値だったのは、2021年06月29日。
↑2021年06月29日のニュースに登場した際の李在明(イ・ジェミョン)さん。
これは李在明(イ・ジェミョン)さんが、『共に民主党』の大統領候補を選ぶ「予備選」に正式出馬する前日です。期待が最高に高まったわけで、この日の終値は「7,200ウォン」。
株価はその日が最高値で、以降は右肩下がり。大統領選挙本戦投票日であった2022年03月10日の始値が最低値「1,150ウォン」でした。
つまり、予備選前日から、本戦投票日まで84.0%も株価が下落したのです。
株価というのは人気投票の側面があります。
いささか後知恵ではありますが、この李在明(イ・ジェミョン)銘柄の下落っぷりを見ると、そもそも大統領候補に出たことが失敗で、当選しなくても当然ではなかったでしょうか。
2023年11月29日現在は「754ウォン」で、大統領本戦投票日の株価も下回っております。
(吉田ハンチング@dcp)