2024年01月08日、韓国最大野党『共に民主党』を離党して総選挙に臨む李洛淵(イ・ナギョン)さんがラジオ番組で衝撃発言を行いました。
『共に民主党』は「道徳性と多様性を失った」とし、「(『共に民主党』全議員のうち)44%が前科者だ。他の党よりはるかに高い割合だが、こんなことはなかった」と述べたのです。
↑2023年12月30日、大雪だというのに「最後の会談」を持った党首・李在明(イ・ジェミョン)さんと離党する李洛淵(イ・ナギョン)さん(右)。会談はスグに決裂し、李洛淵(イ・ナギョン)さんの離党が決定的になりました。
自分がなぜ『共に民主党』を離脱して新党を立ち上げるのかに説得力を持たせるための発言ですが、「44%が前科者」というのは驚きです。
「発言を謝罪します。41%の間違いでした」
発言は当然ながら物議を醸すことになりました。2024年01月09日、李洛淵(イ・ナギョン)さんが自身の発言に対して謝罪を行いました。
しかし、その謝罪内容というのが傑作なものでした。李洛淵(イ・ナギョン)さんは以下のようにFacebookに書いたのです。
「ある市民団体の統計を引用した発言だった。
しかし、計算してみると、44%ではなく41%が正しい。
その数字には民主化運動と労働運動の過程で現行法を違反した場合もかなり多く含まれる。
その事実を考慮しなかったのは大きな失策だった。
今も昔も変わらず、民主化英雄たちの犠牲を高く評価する。発言を丁寧に謝罪する」
独裁政権下で民主化運動中を戦う中、パクられて前科がついた人もおり、そのような民主化英雄は高く評価する――とは言うものの、「44%ではなく41%が正しい」には底意があるでしょう。
ちなみに、かく言う李洛淵(イ・ナギョン)さん自身も、
1978年:予備軍関連兵役法違反で罰金3万ウォン
2004年:選挙法違反の疑いで罰金50万ウォン
と「前科2犯である」ことが指摘されています。さらに、この2つは民主化運動とは全く関係ありません。
韓国というのはとにかく「捕まる・恩赦」の多い国です。これは李氏朝鮮時代からの伝統です(以下の先記事を参照してください)。
ともあれ、「濫囚」「濫刑」「濫赦」が朝鮮半島の伝統芸だとしても、所属する国会議員の41%が前科者というのは、いくらなんでも多すぎないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)