韓国2024年スタートは「-30億ドル」。対中国貿易は10日間で「10億ドル赤字」

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定点観測です。韓国の関税庁が「2024年01月01~10日の輸出入の現状」を公表しました。韓国にとって最も重要な「貿易でのもうけ」がどのようなスタートを切ったのかを見てみましょう。

2024年01月01~10日
輸出:154億3,900万ドル11.2%
輸入:184億5,400万ドル-8.3%
貿易収支(輸出 – 輸入):-30億1,500万ドル

( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「2024年01月01~10日の輸出入の現状」

2024年の最初の10日間は「約-30.2億ドル」の貿易赤字。

ご注目いただきたいのは、対前年同期比の増減です。輸出が「+11.2%」、輸入が「-8.3%」なのに、それでも貿易収支が赤字になるってどういうことなんだ――です。

これは、昨年2023年01月が惨状という他はない結果だったためです。以下が当時関税庁が発表したデータです。

2023年01月01~10日
輸出:138億6,200万ドル-0.9%
輸入:201億3,400万ドル+6.3%
貿易収支(輸出 – 輸入):-62億7,200万ドル

( )内は対前年同期比の増減:以下同

⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’23年01月01日〜01月10日の輸出入の現状」

ご覧のとおり、輸出は138.6億ドルしかなく、輸入は201.3億ドルもあります。同期で比較すると2024年は輸出は増加し、輸入は減っているにもかかわらず、それでも貿易収支が黒字化しないのは、前年が酷すぎたためなのです。

ご注目いただきたいのは、対中国貿易です。以下をご覧ください。


↑黄色のマーカーの数字が対中国輸出、赤いマーカーの数字が対中国輸入です。

2024年01月01~10日時点で、対中国輸出は「32億4,000万ドル」、対中国輸入は「43億2,600万ドル」。つまり、わずか10日間で「10億8,600万ドル」の赤字です。

韓国メディアの中には、対中国輸出が対前年同期比で「+10.1%」と20カ月ぶりにプラス転換した――と書いているものもありますが、上掲のとおり赤字なのです。

韓国の関税庁が公開するデータは、たいてい「月初の10日間は赤字でしたが、月末の10日間は黒字で回りました」なのですが、それにしても初動が悪いです。2024年のスタート月に対中国貿易がどのように締まるのかは要注目です。

(吉田ハンチング@dcp)

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