お金が逃げていくばかりの中国株式市場。頭にきたのでしょう、中国当局はとうとう「格付け会社が格付けを下げるから株価が下がるんだ」とばかりに圧力をかけ始めました。
2024年02月02日、『中国人民銀行』は『S&P』(中国)に対して警告を行い、212万元の罰金を科したことを公示しました。
決定自体は2023年11月07日に下されています。警告および罰金の理由は、法で定められた格付け手続きを順守せず、業務規則に従って信用格付け業務を行わなかったから――としています。
興味深いのは、同社の格付け分析部長だった某・イーストハム(P**** Eastham)さんも警告を受け、3万元の罰金が科せられていることです。
同じ02月02日に「罰金が科せられた」とした信用格付け会社は『S&P』を含めて6社。罰金の金額は総額「3,446万6,500元」に達しました。
先にご紹介したとおり、中国当局は全力を上げて「中国経済にネガティブな報道が行われること」を阻止しようとしています。格付け機関を圧迫するのは、口を封じるために他なりません。
このようなことをすればするほど投資家が去っていことが理解できなようです。
中国株式市場で下げが続くのは、信用を失っているからです。ウソばっかり言ってる国の株式市場にお金を投じる奇特な(あるいは愚かな)投資家などいません。
(吉田ハンチング@dcp)