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「中国の国策チーム」春節へ逃げ込む「3日続伸」。さあ玉は続くでしょうか

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先に「火曜日(2024年02月06日)から国策チームが本気を出した」という件をご紹介しましたが、中国は09日(金)から春節の連休に入りました。

10日(土曜日)が春節の祝日(旧正月)で新年(辰年)の開始。09日(金)はその前日の大晦日(旧暦での1年の最終日)でお休みでした。

つまり、06日(火)から本気を出して、07日(水)、08日(木)の計3日間さえ頑張ってお金を投入し続ければ、「中国の国策チーム」は休場となる春節連休に逃げ込めたわけです。

チャートは結局どうなったかというと……以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。

上海総合は、上掲のとおり06日(火)から3日間続伸しました。国策チームがお金を突っ込んでいるだとすれば、その成果といえます。

中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』は、

「資本市場の下降モメンタムが反転の兆しを見せたことから、中国株の回復曲線は辰年の『評価の修復』に集中することが予想される、とアナリストは指摘する一方、世界第2位の経済大国に対する金融戦争の一環として市場パニックと株安を扇動しようとする反中勢力に警告を発した

と書いています。

下降モメンタムが反転の兆しを見せた――としていますが、国策チームがお金を投入した結果であるなら、モメンタムの反転などではありません。

「中国市場にお金を入れるのはバカ」というモメンタムが失われたわけではないのです。

国策チームは、ナイアガラの滝のような「No China market」モメンタムに、帽子で水をすくって持ち上げるという無駄なことをしているのです。この3日間の国策チームの頑張りを見て、「これで上海市場も回復だ」と思う投資家がいるとは到底考えられません。

中国共産党が仕切っている国の市場は信用できません。だから外国人投資家はみな逃げ出しているのです。

面白いのは、香港ハンセンです。

上海は「08日(木)でおしまい! はい、おしまい!」だったのですが、香港は、09日(金)の午前中いっぱいは市場が開いており、午後から春節の連休に入りました。

以下が09日午前中までのチャートです。

香港は3日続落です。しかも09日(金)はギャップダウンが目立ちます。

市場が中国共産党の思う様になるというのが、そもそも傲慢な態度なわけですが、「上がりませんねえ」です。

上海市場は16日(金)までお休み。次に開くのは19日(月)です。さあ、中国の国策チームはいつまで買い支えることができるでしょうか。「玉」はあるのでしょうか。

実に楽しみです。

香港市場は13日(火)まで休場。次に開くのは2024年02月14日(水)です。

(吉田ハンチング@dcp)

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