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中国が「合衆国公債」の保有を93億ドル減らす。ドル調達に動いたか

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2020年08月17日、アメリカ合衆国の財務省から「合衆国公債」の主要ホルダーとその金額についてのデータが公表されました。

中国は06月に前月比で「93億ドル」も減らしました。以下のグラフをご覧ください。

⇒データ出典:『アメリカ合衆国 財務省』「MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES」

中国の「合衆国公債」保有額は、日本を上回ることもあったのですが、徐々に保有額を減少させる傾向にあり、2019年12月には「1兆699億ドル」まで落ち込みました。しかし右肩下がりの傾向は続いています。

合衆国と中国の対立が激化する中、中国のドルの流動性について注目されています。「中国はドル圏から切り離されるのではないか」という推測すら出る昨今ですので、どれぐらい中国がドルを持っているのかは重要なポイントです。

ドルの供給が断たれたら、どんなに威張ってみたところで中国には何もできません。貿易にはドルが必要ですし、事実上のドルペッグ通貨である「人民元」の防衛にもドルが要ります。この点で合衆国は中国の首根っこを押さえているわけです。

「合衆国公債の売却によるドル調達」に動いたのではないでしょうか。

(柏ケミカル@dcp)

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