2024年02月08日、韓国の産業通商資源部が「110兆ウォン突っ込んで経済回復のための基盤をつくります」というプレスリリースを出しました。
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2024년 110조 원 민간 투자로 경제 활력 회복의 디딤돌 마련」
設備投資に110兆ウォンを投下します――という内容なのですが、タイトルが「2024년 110조 원 민간 투자로 경제 활력 회복의 디딤돌 마련(2024年、110兆ウォンの民間投資で経済活力回復の足がかりを築く)」となってるとおり、お金を突っ込むのは民間企業。
要するに「お前らは2024年に110兆ウォン突っ込むように」という政府による御託宣に他なりません。
プレスリリースでは以下のように書いています。
産業通商資源部長官は02月07日(水)、10大製造業代表企業、経済団体と「第1回産業投資戦略会議」を開催し、2024年の「企業の投資計画と支援方策」を議論した。
今年、10大製造業が計画している主要設備投資額は合計110兆ウォンで、昨年の100兆ウォンより10%増加した。
今年も依然として世界的な高金利、サプライチェーンの不確実性が残る中、政府は韓国企業の投資が滞りなく行われるよう密に支援する計画だ。
製造業に携わる企業の代表と経済団体を呼び集め、「110兆ウォンいくよな?」という会議を行ったのです。ばかばかしいことこの上ありません。
先にご紹介した「世界最大の半導体メガクラスター造成計画」(622兆ウォンを民間企業が投資すると勝手に書いた、物理的に実現不可能なプラン)もそうですが、「政府の華やかな発表ありき」で決めている感アリアリです。
恐らく産業通商資源部にとっては、実現可能性であるとか、実際にお金が投下されるかなど、どうでもいいのです。
そもそも政府が支援があろうが、なかろうが、どこにいくら投資するのかなど、企業側が決めることです。
産業通商資源部の長官は、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権下ではこれで三代目ですが、ロクなものではありません。
すれっからしの韓国ウォッチャーでなくても、こんな空疎な空証文をいくら出そうが、さすがに韓国の皆さんも騙されないでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)