2024年02月14日、国家情報院(略称「国情院」)の院長を務めた朴智元(パク・チウォン)さんが自身のFacebookで興味深いことを述べています。
朴智元(パク・チウォン)さんは、金大中大統領時代に、北朝鮮に送金工作を担当した人です。現在でも北朝鮮との太いパイプを持ってる――といわれます。
↑朴智元(パク・チウォン)さんの後ろは在りし日の金大中(キム・デジュン)さん。「(北朝鮮 – 韓国の戦争は)ないと判断する」
「(北朝鮮 – 韓国が戦争にならないのは)北朝鮮側はアメリカ合衆国が怖く、韓国側は合衆国がそれを許さないからだ」
「(ただし)局地戦の可能性は常にある」
「特に今のように全ての南北間の合意が破棄されれば、近いうちにNLLと南方限界線の間に存在する北朝鮮が張ったラインで衝突があると予測する」
「北朝鮮が連日、巡航ミサイルなどの発射を続けている」
「強く非難し、それに屈服したり、騙される米韓同盟ではないことを北朝鮮は肝に銘じてほしい」
「連日やられっぱなしの尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の威嚇は何なのか」
「いかなる場合でも戦争には反対するが、威嚇だけで、実体がなければ国民は不安だ」
「合衆国、日本だけを見ていれば韓半島の安全保障、平和が解決されるのか」
「北朝鮮はコロナで3年間国境を封鎖したが、比較的経済が堅調だという評価だ。食糧事情も増産の結果、難しくないといわれている」
「安保も私たちのおかげでロシアとの関係がより緊密になり、台湾のおかげで中国としっかり結ばれており、原油や生活必需品の食糧も解決されているという」
「戦争になれば皆死に、平和になれば皆生きる」
「大統領の対北朝鮮外交政策の全面的な再検討が必要だ」
「北朝鮮 – 韓国の(全面)戦争は起こらないだろうが、局地戦は起こる可能性がある」という分析はともかく、「比較的経済が堅調」「原油や生活必需品の食料問題も解決されている」という話は本当でしょうか。
(嫌な言い方ですが)確かにウクライナ戦争のおかげで、ロシアに砲弾・ミサイルの輸出を行い「対価」を受け取っていると思われますが、それは北朝鮮の皆さんへ還元されているでしょうか。
金ちゃんファミリーのみが肥え太り、側近への待遇が多少マシになっただけになってないでしょうか。体制を転覆させない限りは、北朝鮮の「民衆」は救われません。
今回の朴智元(パク・チウォン)さんの発言は、前政権に「北朝鮮に融和的な姿勢を取れ」という主張だと思われます。しかし、そんなことをしても元の木阿弥です。
クリントン政権のころから融和的、モラトリアムを行っても全く解決しませんでした(返す返すも1994年に爆撃しておくべきでした)。
韓国は、もし本当に統一を望むなら、金ちゃんファミリーが支配する体制を瓦解させるしかありません。北朝鮮の極貧に苛まれている皆さんを国民として迎え入れるしかないのです。
結果、多少ビンボな国になるかもしれませんが、朝鮮半島を統一したという正統性を得ることができます。
もし、北朝鮮が休戦ライン上で局地戦を起こすようであれば、一気に北進して平壌を落としましょう。北朝鮮の皆さんは歓呼の声で南朝鮮軍を迎えてくれるでしょう。まさに「解放軍」です。
ただし、合衆国が中国にナシを通しておく必要があります。今なら、ロシアはウクライナ戦争があるので、東はスカスカになっていますので、動けません。
(吉田ハンチング@dcp)