韓国通貨当局が「口先介入」と「実介入」。ドルを溶かしている

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アメリカ合衆国で公表された05月の消費者物価指数が8.6%

これは1981年12月以来40年5カ月ぶりの高い上昇率です。

そのため、次の『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)では政策金利を「0.75%」(=75bp)上昇させるのではないかという観測が出ています。つまり、恐れられていたジャイアントステップがあり得るのではないか――というわけです。

ただし75bpの上昇の可能性はあまりないと見られています。
そうでもなくなってきました

この予測も盛り込んでウォン安が進行しています。

いよいよ「1ドル=1,300ウォン」を突破するのではないのか、というところまで来ましたが、さすがに通貨当局も看過できなくなっています。

先にご紹介したように、『韓国銀行』はすでに為替介入を行っているとプレスリリースで述べていますが、1,300ウォンを超えるともう通貨危機時の水準です。

2022年06月13日、韓国通貨当局は「口先介入」を行い、また実際に為替介入に取り組んでいることを韓国メディアが報じています。

韓国メディア『インフォマックス』の記事から一部を以下に引用します。

(前略)
企画財政部と『韓国銀行』は13日、1,290ウォン突破直前にキム・ソンウク企政部の国際金融局長とキム・ヒョンギ『韓国銀行』国際局長名義で「政府と韓銀は最近、国内の外国為替市場でウォンの過度な変動性に対して格別な警戒感を持って監視している」と明らかにした。

(中略)

口頭介入以後、当局の積極的な実介入の中でドルウォン為替レートは4~5ウォン程度下落した。
(後略)

⇒参照・引用元:『聯合インフォマックス』「外国為替当局6年4カ月ぶりに国長級共同口頭介入…背景は」

為替当局が実介入して「4~5ウォン」程度下落しました、としています。

しかし、13日はアメリカ時間にもウォン安圧力は弱まりませんでした。韓国の通貨当局にとっては苦しい戦いが続いていますが、ウォン安防衛でドルが溶けたはずです。

(吉田ハンチング@dcp)

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