韓国「与党が内紛」で危なくなってきた。

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韓国の政府与党『国民の力』の旗色が悪くなってきました。

内紛のせいです。


↑2024年03月19日、『国民の力』の会議に出席する韓東勳(ハン・ドンフン)非常対策委員会委員長(月亭方正似)。いつもは饒舌ですが、この日は取材陣に大してノーコメントを貫きました。

内紛があった方が負けるのは韓国選挙の定石。ここにきて、『国民の力』候補の認定を巡って、非常対策委員会の韓東勳(ハン・ドンフン)委員長と尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の側近との対立が明らかになってきたのです。

先に奥さんの金建希(キム・ゴンヒ)さんへの疑惑問題をどうするか、で尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領と韓東勳(ハン・ドンフン)さんの間に亀裂が生じた――とされましたが、それも大統領室からの要らざる言及からでした。


↑2024年01月23日、前日に起こった水産物市場での火災を見舞うため、韓東勳(ハン・ドンフン)さんと尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は現場に赴きました。2人は久しぶりに顔を合わせて話し、韓東勳(ハン・ドンフン)さんは尹大統領に誘われて、ソウルへ帰る大統領専用列車に同乗。「2人に亀裂が……」とメディアに書かれた状況は修復されたと見られたのですが。

この際には、2人が直接顔を合わせることで修復されましたが、今回はその「第二幕だ」と評されています。

きっかけは『国民の力』が公認した人物に対する非難です。韓東勳(ハン・ドンフン)委員長は、総括選挙対策本部長も兼ねることになりました。これは国民の人気からいって当然のことです。

韓東勳(ハン・ドンフン)さん、『国民の力』の非常対策委員会、また選対本部からすれば、「この人を公認候補にしよう」とした決めたものを、大統領室や大統領の側近から非難されてはたまりません。

2024年03月19日、尹大統領の側近を自認する人物(親尹派として知られます)、イ・チョルギュ議員と韓東勳(ハン・ドンフン)統括選対本部長が激突しました。

「比例代表で公認した人の名簿順を変更しろ」とイ議員がねじ込み、韓東勳(ハン・ドンフン)統括選対本部長が、一旦決めたものを変えられるか!と突っぱねた――と韓国メディアは報じています。

比例区の名簿は非常に重要です。党が獲得した票の割合に応じて、名簿の上から順番に当選が決まります。立候補者ができるだけ名簿の上位に名前があってほしいと思うのは当然ですが、どうするべきなのか決めるのは選対本部でしょう。

この口論の際に、韓東勳(ハン・ドンフン)統括選対本部長は「だったら辞めてやらあ」と自身の首をかけたとのこと。

そもそも国会議員の総選挙ですから、三権分立の建前からいっても政府機関側が政党に対して、あれこれ指図するのはおかしいのです。ですから、まず大統領室が韓東勳(ハン・ドンフン)統括選対本部長に文句を言ったり、介入するのは全くの筋違いです。

議員の方は、自身の将来がかかっているので必死なのは分かりますが、最終的には党の決定に従わないと全体の統制がとれません。

韓国の常ですが、まるで本人の代弁者のように「尹大統領はこう思っている」「尹大統領からこうしたいとおっしゃった」「韓東勳(ハン・ドンフン)は実にけしからんですよ。こんなことを言ってました」などと「イガンジル」を行う人間が後を絶たないと推測できます。

せっかく韓東勳(ハン・ドンフン)さんの人気で新しい風を起こそうとしているのに、『国民の力』はツメを誤ると総選挙に負ける可能性があります。

(吉田ハンチング@dcp)

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