若い読者の皆さんは全く知らないでしょう。昭和時代に『帰って来たヨッパライ』という大ヒット曲がありました。131万枚も売れました。
↑『帰って来たヨッパライ』。YouTube「ザ・フォーク・クルセダーズ – トピック」チャンネル
アメリカ合衆国にあの大統領が帰って来ようとしています。早くも、世論受けしそうな公約を出しており、意気軒昂です。トランプ大統領が再選される可能性が高まっていますので、安倍晋三さんがもうこの世にいらっしゃらないのがとても悔やまれます。
↑03月16日にオハイオ州デイトンで行われた集会で演説するトランプさん。
2024年03月16日(現地時間)、ドナルド・トランプ共和党大統領候補は、「メキシコから合衆国に流入する中国企業の電気自動車に100%の関税を科す」と発言しました。
“Those big monster car manufacturing plants you are building in Mexico right now and you think you are going to get that — not hire Americans and you’re going to sell the car to us, no,”
「今メキシコに建設している巨大な自動車製造工場は、アメリカ人を雇わず、私たちに車を売るつもりなのか?」
“We are going to put a 100% tariff on every car that comes across the lot.”
「われわれは、この土地にやってくる全ての自動車に100%の関税をかけるつもりだ」
先の記事でもMoney1でもご紹介しましたが、中国企業が工場を建て、メキシコ経由の迂回経路を使って、合衆国に電気自動車を送り込もうとしています。ちなみに付記しますが、韓国も同様のことを目論んで実行しており、合衆国当局から「いい加減にしろ」と注意されています。
トランプさんは、03月初頭に中国産の自動車に50%の関税をかけると脅しました。また、全ての中国製品に60%、世界のどこの国で製造されたものにも10%の関税をかける――と述べていました。
メキシコから合衆国への中国自動車の流入を防がなければ、合衆国の自動車産業が壊滅的な打撃を受けるとも発言しています。欧州の例を見れば、その可能性はあります(欧州は慌ててイナゴのような中国自動車の流入を防ごうとしています)。
日本も日本市場に入ってくる中国の電気自動車に対して規制をかけるべきです。
「You screw us and we’ll screw you(あなたたちがわれわれを台無しにするなら、われわれもあなたたちを台無しにするだろう)」というトランプさんの言葉は、「tit for tat」戦略の本質を突いています。
(吉田ハンチング@dcp)