韓国は「電気自動車強国」と誇っていますが、世界的に電気自動車の需要にブレーキがかかり先行きが怪しくなってきました。
実際に電気自動車に購入した人が「これは不便だ」と気付くことが多々あったのです。
・給電所が少ない
・寒くなるとバッテリーの減りが早くて不安
・タイヤの減りが早い
(搭載しているバッテリーが重いため)
etc
これに加えて、悲しいことに減価率が大きいのです。
例えば購入した電気自動車を手放そうと、中古車屋さんに売却すると、他の自動車よりも買い取り価格が有意に安くなります。これは電気自動車に対する需要が小さくなっていることが影響していますが、「放充電を繰り返してバッテーの性能が落ちているのでは?」といった点も反映されたため。
韓国の中古車取引プラットフォーム『ファーストカー』のデータを引いた『EV Lounge』によると、電気自動車はハイブリッド車と比較すると2倍も減価されるとしています。
例えば、以下のような比較です。
原価率比較
『現代自動車』IONIQ5(電気自動車):-17%
『現代自動車』Tucson(ディーゼル版):-15%
『現代自動車』Tucson(ハイブリッド版):-9%
『現代自動車』Tucson(ガソリン版):-8%データ出典:『ファーストカー』/『EV Lounge』
電気自動車IONIQ5は原価率が-17%で、ツーソンのハイブリッド版は「-9%」なので、原価率は約1.89倍になります。
また、以下のようなデータがあります。
中古電気自動車の平均価格:2,311万ウォン
対前年同期比の平均価格の下落率比較
ガソリン車:-11.4%
ディーゼル車:-7.7%
ハイブリッド車:-10.0%
電気自動車:-18.3%データ出典:『ファーストカー』/『EV Lounge』
電気自動車は「-18.3%」、ハイブリッド車は「-10.0%」ですから、こちらの方でも下落率は1.83倍。
電気自動車の方は、中古車として売却するときには、ハイブリッド車よりも価値がほぼ倍ぐらい減価されるのです。
このようなデータが出ると、ますます電気自動車に対する需要が減るかもしれませんが、現実なので仕方ありません。電気自動車に対する需要が高まると、中古車価格も上昇に転じると思われるのですが……。
(吉田ハンチング@dcp)