原告敗訴! 文在寅が金正恩に渡したUSBの中身は「いまだ不明」

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2024年05月17日、ソウル行政裁判所が文政権をかばう判決を出しました。

2018年04月27日、韓国の文在寅大統領(当時)は、北朝鮮・金ちゃんファミリー三代目の金正恩総書記と板門店で会談を行いました(板門店南北首脳会談)。

このとき、文在寅さんは金正恩さんに直接USBメモリーを渡しています。

その中身が何だったのか?――が大問題です。韓国メディアでは、これまで「原子力発電所」関連のデータだったなどの報道がされてきましたが、本当のところは分かっていません

文在寅さんは親中、親北朝鮮が信条の人物なので、もっと致命的に韓国の安全保障(引いては自由主義陣営国側の安全保障)を脅かすようなものだったのではないか、という想像も難くありません。

このUSBメモリーについては、Money1でもかつてご紹介しましたが、「中身を明らかにせよ」と開示請求が出され、情報公開請求行政訴訟となっていました。

韓国政府、統一部の主張は

国家安全保障、国防、統一、外交関係などに関する事項であり、公開された場合、国家の重大な利益を著しく損なう恐れがあると認められる情報

というもので、非公開を貫き――そのため訴訟となったのです。

その第一審判決が原告側敗訴となりました。

興味深いのは、裁判所が判決理由を説明していないことです。

『月刊朝鮮』の報道によれば、原告側は「裁判部は判決理由を説明しなかった。詳細は判決文を受け取ってみないと分からない」と述べています。

また、同報道によれば「今年03月、裁判部は統一部南北関係管理団を訪れ、USBの内容を検証した」という――となっています。つまり、「何を渡したのか」が確認できるオリジナルデータのようなもの、あるいはソースが保管されているわけです。

文在寅さんが、もし韓国の安全保障に関わるようなデータを北朝鮮に自ら渡したのであれば、明らかに「与敵罪」に該当します。なぜなら、北朝鮮は今でも「韓国の主敵」と規定されているからです。

もう何度だっていいますが、韓国の法では与敵罪と認定されたら極刑です。

第93条(与敵)
敵国と力を合わせて大韓民国に抗敵した者は死刑に処す。

第99条(一般利敵)
第7条に記載した以外に大韓民国の軍事上の利益を侵害したり、敵国に軍事上の利益を供与した者は無期または3年以上の懲役に処する。

当時の文政権で国政状況室長を務めたユン・ガンヨンさんは、2021年になってインタビューで「金正恩北朝鮮国務委員長に伝達された資料は、エネルギー協力が含まれており、いわゆる新経済構想と呼ばれる資料」「南北が経済協力をよくして韓半島の新しい成長動力を作ろうというような内容で、2018年のトランプ米大統領がシンガポール会談の際に金委員長に伝達したものと似た概念だ」――と述べています。本当にそんな中身だったのかは不明です。

(吉田ハンチング@dcp)

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