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韓国06月の結果「輸入が7.5%も減少して80億ドル黒字」。対中国は累計54億ドルの赤字

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2024年07月01日、韓国の関税庁が「2024年06月の輸出入現況」を公表しました。06月の貿易はどのように締まったでしょうか。

以下をご覧ください。

2024年06月
輸出:570億7,200万ドル5.1%
輸入:490億7,300万ドル-7.5%
貿易収支(輸出 – 輸入):79億9,900万ドル

2024年01~06月累計
輸出:3,348億700万ドル9.1%
輸入:3,117億400万ドル-6.5%
貿易収支(輸出 – 輸入):231億300万ドル

( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’24年06月の輸出入状況」

06月は暫定版ながら約80億ドルの貿易黒字となりました。先にご紹介したとおり、06月中盤で(珍しく)プラスに転じていました(06月01~20日:+15億1,800万ドル)ので、最後の10日間でなんと「64億8,100万ドル」も貿易黒字を出したことになります。

10日間で約65億ドルの黒字?――と疑問が湧きますが一まあ本当なのでしょう。

それは放置するとしても、ご注目いただきたいのは「輸入」です。

当月は対前年同期比で輸入が「7.5%も減少」しています。2023年01月から直近2024年06月までの輸入金額の推移を見ると以下のようになります。

いくらなんでも減りすぎでしょう。何度もご紹介していますが、「輸入」は外国からする消費ですので、減りすぎというのは内需が弱っていると見られます。そもそも韓国は、外国から輸入して資源・素材・中間財などを製品にして輸出する経済です。

にもかかわらず、輸入が著しく減少するというのは妙な話です。これは不況型黒字を示していると思われます。貿易黒字(貿易収支)は「輸出 – 輸入」で求めますから、輸入が減少すると貿易黒字の金額は大きくなります。

懸案の対中国貿易がどうなったかというと……以下をご覧ください。


↑黄色のマーカーでフォーカスしたのが対中国輸出。赤は対アメリカ合衆国輸出。


↑黄色のマーカーでフォーカスしたのが対中国輸入。赤は対アメリカ合衆国輸入。106億9,500万ドル
輸入:109億3,700万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-2億4,200万ドル

06月も対中国貿易では赤字となりました。2024年の対中国の貿易収支の推移は以下のようになります。

これで2024年の対中国貿易は累計「-54.3億ドル」となりました。

(吉田ハンチング@dcp)

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