定点観測です。
2024年07月22日、韓国の関税庁が「2024年07月01日~20日の輸出入状況」のデータを公表しました。以下をご覧ください。
2024年07月01~20日
輸出:371億7,100万ドル(18.8%)
輸入:372億2,100万ドル(14.2%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-5,000万ドル2024年01月01日~07月20日
輸出:3,719億5,200万ドル(10.0%)
輸入:3,489億4,900万ドル(-4.6%)
貿易収支(輸出 – 輸入):230億400万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「2024年07月01日~20日の輸出入状況」
今回の公表データでご注目いただきたいのは、( )内の対前年同期比の増減です。
06月までは、04月を除き「輸入は対前年同期比でマイナス」が続き、不況型黒字ではないのか――と指摘していたのですが、07月に突然プラスに転じました。しかも「+14.2%」と大きなプラスです。
「なんだこりゃ(笑)」なのですが、以下の推移をご覧ください。
↑2024年韓国「輸入金額の対前年同期比の増減」の推移。07月はまだ01~20日分までですが、突然+14.2%に上昇しました。
次に輸出です。当月はまだ20日までながら、輸出金額は対前年同期比で18.8%も増加しています。
何が大きく増えたかというと、以下をご覧ください。
↑半導体の2024年07月01~20日での輸出は「67億7,700万ドル」。対前年同期比で57.5%の増加です。
半導体です。対前年同期比で57.5%増加しています。
全輸出が371億7,100万ドルでそのうち「67億7,700万ドル」が半導体ですから、全輸出に占める半導体の割合は「約18.2%」が半導体ということになります。
輸出金額における半導体依存度は上がっています。
対中国貿易はどうなっているでしょうか。以下をご覧ください。
↑黄色のマーカーが対中国輸出、赤色のマーカーが対中国輸入です。対中国貿易(2024年07月01~20日)
輸出:76億5,400万ドル(20.4%)
輸入:80億7,100万ドル(6.7%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-4億1,700万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「2024年07月01日~20日の輸出入状況」
輸出が対前年同期比で大きく増加していますが、やはり赤字です。対中国貿易では赤字貴重が定着してきました。
ただし、20日時点全体では「5,000万ドル」とわずかな貿易赤字ですので、最後の10日間で07月は黒転するでしょう。
それはいいのですが、輸出入のデータは不安定な感じになっているのが気になるところです。
(吉田ハンチング@dcp)