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中国で増加する「無敵の人」。

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2024年09月04日、中国安徽省馬鞍山市含山県の農村商業銀行華陽支店で行員が刺殺されるという事件が発生しました。

含山公安当局が出した公告が以下です。

2024年9月4日08時40分ごろ、我々は含山県環峰鎮環峰西路のある銀行で人が刃物で傷害されたとの通報を受けました。

警察はすぐに現場に駆け付け、容疑者である張某某を逮捕し、負傷者の司某某を病院へ搬送しました。現在、負傷者は救命措置の甲斐なく死亡し、事件はさらに捜査が進行中です。

警察からの注意喚起: 事件を尊重し、デマや現場の映像・写真などを拡散しないようお願いします。遺族に二次的な被害を与えないようご協力ください。

含山県公安局
2024年9月4日

亡くなったのは、この銀行の支店長だった――という情報が出ていますが「いや、違う。狙われた人は異動となったため、被害者は別の人物だ」という情報もあります。どちらにせよ、亡くなったのが当行の行員であることは確かです。

ネット上には――

被害者は30代の支店長・司某某であり、妻と2人の子供がいると伝えられています。両親は教師です。

関係者によれば、容疑者はかつて事件が起きた銀行の警備員で、支店長が年齢を理由に解雇したことが原因で、容疑者は別の銀行に再就職しました。

しかし、再び解雇されたことで、怨念を抱き、失業による家庭内の問題もあり、最終的に悲劇が生じたということです。

――という情報が出ています。

ご注目いただきたいのは、以下の犯人を撮影したという動画です。犯人が逃げもせず、公安に逮捕されるのを待ち落ち着いた態度で待ち、ミネラルウォーターを飲んでいることです。

x.com

↑『X』に投稿されたアカウント「羊了个羊」の動画。

もう何も怖くない「無敵の人」による捨て鉢な犯罪が増加している

ネット上に流れている犯人とされる人物の背景が本当であれば、生活が二進も三進もいかなくなって、恨みを抱いた人物への怒りを募りらせ、犯行に及んだものと見られます。

中国では、もう「失くすものはない」と捨て鉢になる「無敵の人」が増加しているのです。

2024年08月15日には、河北省の邯鄲銀行の取締役会長がオフィスで刺殺されるという事件がありました。

警察からの通報

2024年8月15日11時頃、当市丛台区某商業施設で刑事事件が発生し、男性1名が刺されて負傷しましたが、病院での救命措置も虚しく死亡が確認されました。容疑者である宋某某(男性、54歳)は、その場で警察により拘束されました。

現在、事件はさらに捜査が進められています。

邯鄲市公安局丛台区分局
2024年08月15日

ネット上の情報では、犯人は邯鄲銀行の宋某某で、彼は退職を目前にして解雇されることが原因で事件を起こした――となっています。

以前、Money1でもご紹介しましたが「まるで社会に復讐するかのような交通事故」も増加しています。

「中国で社会に対する復讐事件が頻発している」という指摘。
二進も三進もいかなくなった庶民が自暴自棄で凶行に走ってしまう――そんな事件が頻発するような社会は、とても「まとも」とはいえません。中国のことです。中国では「社会に対する復讐」と見られる事件が中国で多発している――という指摘が、他ならぬ中国内...

中国で発生する凶悪事件の背景には、経済的な困窮や社会的不安定が影響していると考えられます。

近年、格差の拡大や失業率の上昇、特に地方や低所得層の人々の生活が厳しくなっています。こうした状況に置かれた一部の人々が、社会的な疎外感や不満を募らせ、過激な行動に走ることが増えているという見方ができます。

自分にはもう何もない、社会に復讐してやる――という考えを持つ人が増えるのは、健全な社会とはいえないでしょう。

中国の皆さんがいかに追い詰められているかの証拠ではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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