呆れるような話です。
韓国が「西部軽電鉄」として予定していた、新しい鉄道16.2kmが予定通りに開通できないことが事実上、決定です。
「경전철(軽電鉄)」というのは韓国で使われる表現で、日本語では**「ライトレール(Light Rail Transit, LRT)」と訳されることが多いです。
ライトレールは、従来の地下鉄や鉄道よりも車両が軽く、建設コストや運営コストが低い交通システムです。 都市部やその周辺での短距離移動を目的に導入されることが多く、韓国では「軽電鉄」として広く知られています。
「西部軽電鉄」は、ソウル市の恩平区の新節駅から汝矣島を経由して、冠岳区のソウル大学入口駅までを結ぶ――という計画です。
予定どおりに完成しない理由は、優先交渉対象者となった「斗山建設コンソーシアム」に参加していた『GS建設』が突如脱退を表明したからです。
Money1でも紹介してきたとおり『GS建設』は韓国第5位の建設会社といわれますが、手抜き工事・おから工事で注目された企業。
「韓国5位の建設会社」営業停止処分! 雨の日にコンクリ打ち、滝のように雨漏りする物件など施工「売上76%が飛びそうな危機」
2024年02月01日、韓国第5位の建設会社『GS建設』が営業停止処分となりました。まず、以下が国土交通部が出したプレスリリースです(面倒くさい方は強調文字などの部分だけご覧ください)。行政処分、営業停止8カ月-GS建設など5社…重大な過失...
もう決まってる仕事をなぜ放り出すかというと――『GS建設』の関係者は「受注した2021年当時と比較して、今年は工事費があまりにも上がり、事業性の確保が難しいと判断した」と述べた――とのこと。
今から代わりの企業を探すのも難しく、そのため「2028年の開通は事実上不可能になった」のです。
現在、韓国の建設業界は大変な不況に陥っています。『GS建設』ほどの大手企業でも事業性の乏しい仕事を手掛ける余裕などないというわけです。
それにしても、突然「やめた」とは……プロジェクトを進めてきた皆さんからすれば「ふざけんな!」でしょう。
(吉田ハンチング@dcp)