久しぶりに韓国の公社の話にいきます。韓国の公社は負債が激増しています。
Money1でもご紹介してきたとおり、何もかも文在寅前大統領がすんごいばかだったのが原因ですが、『韓国電力』が事実上の破綻寸前までいきました。しかし、それだけではないのです。
他の公社もお寒い現状です。公社の中でも売上規模が大きい5つのインフラ担当企業――
『韓国電力公社』
『韓国ガス公社』
『韓国鉄道公社』
『韓国道路公社』
『韓国水資源公社』
――について見てみましょう。
まず2023年の決算がどうなったのかです。
『韓国電力公社』
総売上:88兆2,194億6100万ドル
営業利益:-4兆5,416億4,800万ドル
当期純利益:-4兆7,161億4,400万ドル
『韓国ガス公社』
総売上:44兆5,559億9,500万ドル
営業利益:1兆5,534億1,900万ドル
当期純利益:-7,474億2900万ドル
『韓国鉄道公社』
総売上:6兆3,729億8,500万ウォン
営業利益:-4,415億3600万ウォン
当期純利益:-4,515億6,000万ウォン
『韓国道路公社』
総売上:10兆7,280億700万ウォン
営業利益:7,888億1,100万ウォン
当期純利益:1,187億5,300万ウォン
『韓国水資源公社』
総売上:4兆5,709億7,200万ウォン
営業利益:3,129億2,900万ウォン
当期純利益:3,593億3,500万ウォン
5社の当期純利益だけを並べてみるとこうなります。
『韓国電力公社』:-4兆7,161億4,400万ドル
『韓国ガス公社』:-7,474億2900万ドル
『韓国鉄道公社』:-4,515億6,000万ウォン
『韓国道路公社』:1,187億5,300万ウォン
『韓国水資源公社』:3,593億3,500万ウォン
『韓国道路公社』『韓国水資源公社』以外は利益が出ていません。これも問題ですが、さらに注目しなければならないのは、この5社が積み上げた負債です。
5社合計で「320兆2,671億ウォン」になります。
2017年は「193兆8,201億ウォン」でしたから、6年間で65.2%も増加したことになります。
この320兆2,671億ウォンのうち、利払いが生じる金融負債は「255兆1,871億ウォン」※。
※ちなみにこのうち『韓国電力公社』だけで「148兆1,560億ウォン」に達します。
政府全部で一つの財布と見ることもできますので、個別の公社の財務状況には容喙しないのかもしれませんが、公社が積んだ負債は結局「政府のもの」であり、債務のツケは国民に回ってくることになるのです。
※韓国公社の決算などのデータは『ALIO』というシステムで閲覧可能です。記事内の数字および表組の引用は全て『ALIO』からです。
(吉田ハンチング@dcp)