ここ数日で以下のとおりに急激に円高に振れる局面となっています。多くがすでにドル安へとポジションを変えていることは予想され、またアメリカでは株式マーケットの調整局面といわれていますが、とりもなおさずその中心にはトランプ新大統領の右往左往があります。
▲直近のドル円レートの推移。『Yahoo!ファイナンス』のチャートより引用。
すでに報道されていますが、オバマケアを見直す(実質は改廃案)という「AHCA」(アメリカン・ヘルス・ケア・アクト)の下院採決は撤回されました。大統領候補者であった際にトランプのオッチャンは「廃止だー」なんて言ってたわけですが、このAHCAは肝心の共和党からも支持が薄く、とても決議できるような状況ではありませんでした。
03月16日-21日に実施された米キニピアック大学調査によるとAHCAの支持率はわずかに17%程度。共和党支持者に限っても41%だったのです。絶対やるもんね、と言っていた法案が先行き不透明となったことで、トランプのオッチャンの大統領としての政権運営能力に「?」が点灯したことは疑いようがありません。
オッチャンの失点が続くとドル安に触れる可能性は高くなります。識者の中には「これまで続いてきたドル高がここで終わる」と語る人もあり、予断を許さない状況となっております。まあ、それにしても日本の株式市場も冴えない状況となっています。この03月末の相場は果たしてどのように着地するでしょうか!?
(高橋モータース@dcp)