『朝鮮日報』が面白い記事を出しました。2024年12月03日深夜、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が非常戒厳を宣布した後、選挙管理委員会にも軍を差し向け、資料を押収しようとした――というのです。
ここから、実は今回の戒厳令の真の狙いは選挙管理委員会の不正を暴くためのものだったのではないか――という推測が出ています。
中央選挙管理委員会に軍が差し向けられたのは事実で、その証拠(とされる)動画も出ています。
ただし、「真の狙い」なんてものがあったのかどうか分かりません。行きがけの駄賃だったのかもしれないからです。しかし、選挙管理委員会をなんとかしなければ――と保守寄りの勢力が考えていたのは確かです。
ずいぶん前になりましが、Money1でも尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領がしなければならなかったこと――についてご紹介しました。同じことを書くのも面倒ですが――それは以下です。
①左派・進歩系議員を監獄に送ること
②左派・進歩系によった判事を全部取り替えること
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は就任直後からこれらに取り組むべきだったのです。そもそも尹錫悦(ユン・ソギョル)さんが保守寄りの人たちから支持されたのは、①②を行うことを期待されてのことでした。
しかし、尹錫悦(ユン・ソギョル)さんは行いませんでした。そのため保守寄り勢力からの支持を失いました。就任から2年もたって、『共に民主党』が国会で行う横暴に耐えかねてから実行しても間に合いません。
だから拙速に戒厳令を出すというところまで追い込まれたのです。
もうひとつ重要なポイントがありました。
保守寄りの市民団体などからは不正選挙の証拠があるのだから、それに関与した選挙管理委員会は処罰せよ――という声が上がっていました。以下の記事で紹介したことがあります。
これも就任直後からスグに着手するべきでした。今になって動いても遅いのです。
前文在寅政権は、左派・進歩系のアンポンタン政権でロクでもないことばかりしました。しかし、「ここまでやるかね」と呆れるほど徹底的に保守寄り勢力を痛めつけ、「やり抜き」ました。
徹底度があったのです。
しかし、韓国民は「やり過ぎだ」として次の大統領選挙では、左派・進歩系の李在明(イ・ジェミョン)さんを選びませんでした。
尹錫悦(ユン・ソギョル)さんは就任した直後から、スグに左派・進歩系に同じことをやり返すべきだったのです。
失った時間はもはや取り返せません。また今回の非常戒厳宣布によって、尹錫悦(ユン・ソギョル)さんの政治生命は終わりました。そのため、これから韓国は左派・進歩系のアンポンタン天国になるのです。「頭がお花畑の皆さんの国」といってもいいでしょう。
日本はできるだけ関わらないようにするべきです。
(吉田ハンチング@dcp)