韓国「輸出が回復してきた」は錯覚だ。半導体以外はマイナスに転落している。

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韓国経済はいまだに貿易に依存しており、輸出金額が輸入金額が大きくないと……つまりは貿易収支が十分に大きくないと、スグに経済が傾きます。

貿易収支が赤字になると、これが経常収支の赤字となり、キャッシュフローの赤字を招いて、外貨準備が減少して……金融危機の引き金を引いたのが1997年のアジア通貨危機時の韓国です。

ちなみに、

①貿易収支の赤字
②経常収支の赤字

加えて「財政収支の赤字」で三つ子の赤字。2008~2009年の韓国通貨危機では、世界でも類を見ない「中央銀行の赤字」という四つ子の赤字でした。

なぜお札を刷れる中央銀行が赤字になるのか、世界中が呆然とする事態でしたが、これについては先にずいぶん紹介しましたので、ココでは繰り返しません。

いずれにせよ、現在の韓国は、慢性的な「財政収支の赤字」に陥っていますので、これで貿易収支が赤字になれば、双子の赤字、貿易収支が経常収支赤字につながれば、

①財政収支の赤字(赤字が常態化:もう戻せません)
②貿易収支の赤字
③経常収支の赤字

が3つ灯ってスクランブルになります。

――というわけですので、「貿易収支の赤字」という事態に陥らないのが最優先です。

半導体以外は駄目になってきた!

韓国政府が「輸出が回復してきた」と大本営発表を連呼するのは、輸出が減少していると、かつての危機が想起されるからです。

しかし、Money1でもしつこくご紹介しているとおり、韓国の輸出が回復してきた――は半導体頼みなのです。

韓国メディア『毎日経済』がそのことがよく分かる記事を出しています。

半導体を除いた輸出金額」の対前年同期比――の直近5カ月推移を見るとどうなるでしょうか?です。以下のようになるのです。

半導体以外の輸出金額は対前年同期比でマイナスに転落しているのです。

全体で「回復してきた」と幾ら連呼しても、半導体だよりなのです。では、これが折れたらどうなるでしょうね?

(吉田ハンチング@dcp)

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